シベリア抑留経験者が語る、戦争の現実。
無責任な国策に盲目的服従を強いられ、捕虜生活を経て生き残った私は〝戦争とは何だったのか〟と問い続けてきた。
奪われた青春......学徒兵が見た地獄とは何だったのか。
日本無条件降伏の日、激しい砲撃戦の中で彼が見たものとは。そしてシベリアに向かい、そこで経験したこととは。
およそ80年前、著者が満州とシベリアで体験した真実の記録。
●著者略歴
松本茂雄(まつもと・しげお)
大正14年、福島市生まれ。
県立福島中学校を卒業後、第二早稲田高等学院に入学。
昭和20年に入隊、対ソ戦闘、シベリア抑留。昭和23年に復員後、昭和27年早稲田大学政経学部卒業。
その後は自動車会社勤務、人材開発事業に従事。