本気で〈わかりたい〉君へ
意識の謎、ヒトと環境、日本の未来。知らない世界が見えてくる。
「本当に本人のものになった『他人の考え』は、すでに本人のものだというしかない」
養老先生が教える、本を深く読む極意。唯一無二の読書エッセイ!
〈本書に登場する書籍(一部)〉
『寡黙なる巨人』多田富雄、『見る』サイモン・イングス、『バイオエピステモロジー』米本昌平、『時間は存在しない』カルロ・ロヴェッリ、『心はこうして創られる』ニック・チェイター、『リアリティ+』デイヴィッド・J・チャーマーズ、『不都合な真実』アル・ゴア、『環境デザイン講義』内藤廣、『外来種は本当に悪者か?』フレッド・ピアス、『分節幻想』倉谷滋、『生きのびるための流域思考』岸由二、『菌類が世界を救う』マーリン・シェルドレイク、『土を育てる』ゲイブ・ブラウン、『サイレント・アース』デイヴ・グールソン、『悪霊の島』スティーヴン・キング、『捏造の科学者』須田桃子、『道徳教室』高橋秀実、『ぼっちな食卓』岩村暢子......
目次
1 意識は信用できるのか――心と身体
2 問題はヒトである――自然と環境
3 日常から考える――歴史と社会
著者について
1937年生まれ。東京大学名誉教授、医学博士、解剖学者。東京大学退官後、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。京都国際マンガミュージアム名誉館長。1989年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞、2003年、『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。『唯脳論』(青土社)、『「自分」の壁』『ヒトの壁』(以上、新潮社)、『半分生きて、半分死んでいる』(PHP研究所)、『虫は人の鏡』(毎日新聞出版)など著書多数。