書籍

随筆・エッセー
東京の台所 (毎日文庫)
著者  大平 一枝
発売日:2024年1月29日
ISBN:978-4-620-21062-9
判型:文庫サイズ
頁数:224頁
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書影:東京の台所 (毎日文庫)
定価:1100円(税込)
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〈台所〉ブーム、原点の書が待望の文庫化! 50人の暮らしの現場をあざやかに描くルポルタージュ!

「不思議と、どんなに疲れていても、家に帰ったら料理をしたくなるんです。そのときは絶対煮込み料理ね」。                                                 日本茶喫茶店主の台所、今はなき阿佐ケ谷住宅の台所、多国籍シェアハウスの台所、七十代・ひとり暮らしの台所、インドマニアの台所、ホームレス夫婦の台所......暮らしの現場から描かれる、50人の〈食と人生〉の物語。単行本を加筆・再構成した決定版!

目次

おしゃべりな台所

Ⅰ 三十二人の台所物語

深夜のガスコンロ前はくつろぎの指定席

街にとけこむ文化住宅。美の基準はすべて自分たちの中に

器やカラトリーを許可制で買う絶妙バランス夫婦

消え行く阿佐ヶ谷住宅 夢のあとさき

好きな人が生まれ育った街の味を追い求めて

南インドのお母さんたちと心も味もつながる安らぎの基地

築八十年。廃品で蘇るDIY の殿堂

大阪の惣菜が教えてくれた健康の秘密

日本酒、三味線、野菜サラダ。充実の七十代ひとり暮らし

夜更けのグラス、夫婦ふたりのとき

長屋の六畳で週末、宴会天国

築六十八年・米軍ハウス暮らしの先にある理想郷を求めて

ああ、ものが溢れて昭和の香り

仕事場兼生活の場。料理家の機能的なアトリエ

恋人同士のベジタリアンライフ

不器用な彼がたどりついた料理の決め手

飲み忘れの一杯の紅茶から始まったアラフォー家作り

法事で気づいた自分の意外な“もてなしDNA”

こだわりよりも大事なものがきっとある

結婚一年。朝はふたりで「台所点前」

西荻窪の築三十年。男と女が暮らし始めるとき

抹茶ジャンキーのデザイン王国

父の記憶、母の味、そしてハンバーグ

台所、そして彼にも「さよなら」を

接着剤とヘルメットとスクランブルエッグのある場所

やっとたどりついたひだまりの家

かりそめの街、かりそめの台所

料理をしない“住み道楽”の意外すぎる趣味

上海の食卓から学んだ「足るを知る」暮らし

どの国に住もうと、自分らしい食卓で

こだわりのタイル、無垢の床。家作りを支えた小さな秘密

ひとり流し台の前に立つ。再びの実家にて

取材こぼれ話1

我が家のお勝手クロニクル



Ⅱ 台所図鑑 

頭の中の九十八%が音楽という二十三歳の命綱

品川の街にとけこむ多国籍シェアハウス

大工が得意な夫と料理好きの妻。定住型ホームレス夫婦

履き倒れの器好き。粋人の昭和空間

フェラーリレッドの元気が出る台所

玄関脇に山男のコックピット厨房

毎月のパーティ用にリフォーム

インド・オンリー・バット・ノット・オール

ほっと心がなごむ、おかえりなさいの小窓

下町、ひとり暮らし 気ままな彼の根城

二十八歳、彼氏あり。器と寝起きする1K

心臓病から三年。いまや料理の連載まで

青春の続きはオープンキッチンで

三十年前に買った料理本がバイブル

七歳下の彼と今夜も一献

ないけどある。あるけどない

原点は上司宅の食卓

狭小住宅で快適に暮らす条件

取材こぼれ話2

あとがきにかえて

文庫版あとがき

著者について

大平 一枝(おおだいら・かずえ)

長野県生まれ。編集プロダクションを経て1994年独立。市井の生活者を独自の目線で描くルポルタージュコラムおよびエッセイを執筆。連載『東京の台所』(朝日新聞デジタルマガジン『&w』)は本書をふくめ3冊が書籍化されている。著書に『それでも食べて生きてゆく 東京の台所』(毎日新聞出版)、『男の女の台所』『ただしい暮らし、なんてなかった。』(以上、平凡社)、『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に』(ポプラ社)など多数。

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