光は新宿より
この男、悪魔か英雄か? 焦土の東京に君臨した伝説のテキヤ。〈街の商工大臣〉〈東京のアル・カポネ〉と呼ばれた尾津喜之助の破天荒な生涯をまったく新たな視点で描く圧巻のノンフィクション!
目次
まえがき 序章 第一章 不良少年は親分に 第二章 闇市の誕生 第三章 殺人横丁、闇の女、マーケットの夜 第四章 市街戦、商工会議所設立――激動の一年 第五章 新宿の鬼と上野の虎 第六章 鬼熊の晩年を訪ね歩く あとがき 出典 主要参考文献一覧
著者について
1979年生まれ。文筆家。ノンフィクション作家。戦後から高度成長期の歓楽街のルポや、昭和の庶民生活にまつわるエッセイを雑誌や新聞、ウェブメディアに寄稿。また戦争証言を記すこともライフワークとしている。著書に『横丁の戦後史』(中央公論新社)、『盛り場で生きる』(毎日新聞出版)、『東京ノスタルジック百景』(世界文化社)など。