書籍

注目の新刊
新刊
書影:この国のかたちを見つめ直す
社会・政治・歴史
この国のかたちを見つめ直す
加藤 陽子
発売日:2021年7月27日
定価:1760円(税込)

なぜ日本学術会議の名簿から6人が除外されたのか?

政権が個人を「弾圧」する。その隠された真意とは?
日本近現代史の泰斗が歴史学の手法で解き明かす。

私は、この国⺠世論のまっとうさに信を置きたい。

記録を大切にしない風土の根幹には政治の不在がある。右肩上がりの成長期、政府はパイを増やし続けることで分配の優先順位をつける決断を回避しえた。誤解してほしくないが、問題は決断にたけた政治家の不在ではなく、政治の不在にある。(本文より)


本書は、毎日新聞に月1回連載されたエッセーとコラムを中心に構成され、「国家と国民」「東日本大震災」「天皇と天皇制」「戦争の記憶」「世界と日本」を論じている。

本書の文章が書かれたほぼ10年という時間軸は、その入り口と出口において尋常ならざる経済的な危機に刻印された時期となった。
2021年5月18日に内閣府が発表した2020年度のGDP(国内総生産)は、世界的に感染拡大が見られた新型コロナウイルスの影響もあって、実質伸び率でマイナス4・6%を記録し、比較可能な1995年度以降最大の下落となった。これは、リーマン・ショックに伴う世界的な金融システムの混乱に揺れた2008年度より悪いことを意味する。
2010年から現在に至るまでその時々の「今」を見つめる際、1930年代の日本の外交と軍事を専門とする著者が脳内で参照するインデックスは、必然的に1930年代の歴史ファイルとなる。この1930年代の危機とは、世界的規模における経済的危機であり、英米ソ日などが角逐する極東の軍事的危機でもあった。期せずして、最適の引証例になったのではないか。

本書のタイトルは、司馬遼太郎氏が1986年から「文藝春秋」に連載したコラム「この国のかたち」(後に『この国のかたち』文藝春秋)を踏まえたものである。明治国家が日露戦後に変質していった理由を司馬氏は、統帥権独立の法解釈の暴走が鍵とみた。その際の「国のかたち」とは、国柄、国の成り立ち、政治文化を意味する。著者には、司馬氏のこのコラムに触発され、批判的に論じた論考「統帥権再考」(『戦争の論理日露戦争から太平洋戦争まで』勁草書房)もある。

危機の時代には、国家と国民の関係を国民の側から問い返し、見つめ直すことが必須である。そのためのハンドブックとして、本書を使い倒していただきたい。

なぜ日本学術会議の名簿から6人が除外されたのか?

政権が個人を「弾圧」する。その隠された真意とは?
日本近現代史の泰斗が歴史学の手法で解き明かす。

私は、この国⺠世論のまっとうさに信を置きたい。

記録を大切にしない風土の根幹には政治の不在がある。右肩上がりの成長期、政府はパイを増やし続けることで分配の優先順位をつける決断を回避しえた。誤解してほしくないが、問題は決断にたけた政治家の不在ではなく、政治の不在にある。(本文より)


本書は、毎日新聞に月1回連載されたエッセーとコラムを中心に構成され、「国家と国民」「東日本大震災」「天皇と天皇制」「戦争の記憶」「世界と日本」を論じている。

本書の文章が書かれたほぼ10年という時間軸は、その入り口と出口において尋常ならざる経済的な危機に刻印された時期となった。
2021年5月18日に内閣府が発表した2020年度のGDP(国内総生産)は、世界的に感染拡大が見られた新型コロナウイルスの影響もあって、実質伸び率でマイナス4・6%を記録し、比較可能な1995年度以降最大の下落となった。これは、リーマン・ショックに伴う世界的な金融システムの混乱に揺れた2008年度より悪いことを意味する。
2010年から現在に至るまでその時々の「今」を見つめる際、1930年代の日本の外交と軍事を専門とする著者が脳内で参照するインデックスは、必然的に1930年代の歴史ファイルとなる。この1930年代の危機とは、世界的規模における経済的危機であり、英米ソ日などが角逐する極東の軍事的危機でもあった。期せずして、最適の引証例になったのではないか。

本書のタイトルは、司馬遼太郎氏が1986年から「文藝春秋」に連載したコラム「この国のかたち」(後に『この国のかたち』文藝春秋)を踏まえたものである。明治国家が日露戦後に変質していった理由を司馬氏は、統帥権独立の法解釈の暴走が鍵とみた。その際の「国のかたち」とは、国柄、国の成り立ち、政治文化を意味する。著者には、司馬氏のこのコラムに触発され、批判的に論じた論考「統帥権再考」(『戦争の論理日露戦争から太平洋戦争まで』勁草書房)もある。

危機の時代には、国家と国民の関係を国民の側から問い返し、見つめ直すことが必須である。そのためのハンドブックとして、本書を使い倒していただきたい。

新刊
書影:なぜ秀吉は
小説・評論
なぜ秀吉は
門井 慶喜
発売日:2021年5月17日
定価:1980円(税込)

舞台は大坂、京、名護屋...秀吉に巻き込まれる人、人、人。
秀吉暗殺を企てる若き朝鮮人陶工・カラク。神出鬼没の謎の女性・草千代。
博多復興に身を捧げた豪商・神屋宗湛。出兵の先駆けを務めるキリシタン大名・小西行長。
秀吉なき世を構想する・徳川家康。

いま明かされる天下人、晩年の胸のうち。歴史的快挙か天下の愚策か--朝鮮出兵をめぐる圧倒的人間ドラマ。

舞台は大坂、京、名護屋...秀吉に巻き込まれる人、人、人。
秀吉暗殺を企てる若き朝鮮人陶工・カラク。神出鬼没の謎の女性・草千代。
博多復興に身を捧げた豪商・神屋宗湛。出兵の先駆けを務めるキリシタン大名・小西行長。
秀吉なき世を構想する・徳川家康。

いま明かされる天下人、晩年の胸のうち。歴史的快挙か天下の愚策か--朝鮮出兵をめぐる圧倒的人間ドラマ。

最新刊
新刊
書影:コロナ貧困 絶望的格差社会の襲来
社会・政治・歴史
コロナ貧困 絶望的格差社会の襲来
藤田 孝典
発売日:2021年8月 2日
定価:1320円(税込)
新刊
書影:わたしのなつかしい一冊
随筆・エッセー
わたしのなつかしい一冊
池澤 夏樹、ほか/絵 寄藤文平
発売日:2021年8月 2日
定価:1870円(税込)
新刊
書影:おぼえていても、いなくても
随筆・エッセー
おぼえていても、いなくても
蛭子 能収
発売日:2021年8月 2日
定価:1320円(税込)
新刊
書影:佐藤優の裏読み! 国際関係論
社会・政治・歴史
佐藤優の裏読み! 国際関係論
佐藤 優
発売日:2021年7月27日
定価:1100円(税込)
新刊
書影:この国のかたちを見つめ直す
社会・政治・歴史
この国のかたちを見つめ直す
加藤 陽子
発売日:2021年7月27日
定価:1760円(税込)
新刊
書影:こころの羅針盤(コンパス) 人生を迷わないために...
随筆・エッセー
こころの羅針盤(コンパス) 人生を迷わないために...
衛藤 信之
発売日:2021年8月30日
定価:1595円(税込)
新刊
書影:私の幼児教育政策論 危機の今こそ、子どもの未来を本気で考えよう
思想・哲学・心理・教育
私の幼児教育政策論 危機の今こそ、子どもの未来を本気で考えよう
山口 美智子
発売日:2021年6月28日
定価:1650円(税込)
新刊
書影:人生 「散りぎわ」がおもしろい
随筆・エッセー
人生 「散りぎわ」がおもしろい
下重 暁子
発売日:2021年6月28日
定価:1430円(税込)

VIEW ALL

ジャンル一覧