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2021年8月15日号
芸能 本音は自分で演出したかった? 五輪開会式にたけしがダメ出し
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 東京五輪の開会式をTBS系の情報番組「新・情報7daysニュースキャスター」のコメンテーターのビートたけし(74)が〝ほめ殺し〟。久々の毒のある辛口コメントが注目されている。

「たけしは『開会式、面白かったっすね〜。ずいぶん寝ちゃいましたよ。驚きました、金返してほしいですね』と訴えた。お笑い界の重鎮でありながら、映画界では〝世界のキタノ〟と呼ばれるだけに、彼のコメントは影響力がある」(番組制作会社プロデューサー)

 ところが、たけしと親しかったテレビ関係者は「たけしは故・市川崑(こん)監督のようになりたかったのでしょう。このコメントはぼやきにしか聞こえません」と言う。

 故・市川崑監督は1964年の「東京オリンピック」の記録映画を製作・総指揮した総監督だ。

「たけしは、今回の五輪が決まった後、テレビの特番で当時の安倍総理に〝北京五輪もロンドン五輪も映画監督(が演出した)。日本も映画監督じゃなくてどうするんですか〟と直訴した」(スポーツ紙記者)

 功を奏したのか、当時の所属事務所に元安倍首相のブレーンでたけしとも親しい政界関係者から〝総合演出〟の打診があったことで、たけしはすっかりその気になったと言われる。しかし、総合演出は能楽師の野村萬斎にいったん決定。開催の1年延期に伴う交代や、渡辺直美への侮蔑問題などゴタゴタが続いた。

 たけしと親しかったテレビ関係者は「総合演出に選ばれなくてよかった」と言う。どういうことか。

「3年前に『オフィス北野』から独立してから人が変わってしまい、ブレーンが次々に離れていった。最近、〝北野映画の恩人〟と言われていた会社に対し、著作権侵害で損害賠償を求める訴訟を起こしていたことが発覚して、映画界から信用を失っていましたからね」

 閉会まで視聴者の心を動かすコメントを発することができるか? 注目したい。

(本多圭)

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