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2020年1月19日号
サイコロ振ってカードを引いて 会話を楽しむアナログなゲーム
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東京・神田神保町といえば、日本一の書店街。東西に走る靖国通りを中心に、狭い路地裏まで、古書店・新刊書店合わせて200店あまりが軒を連ねる。

知性の象徴の一つである本の街だから、書店以外にも、そこここに文化の薫る店がある。古い喫茶店や中古レコード店、名画座と劇場の複合施設等々。なかでも面白いのが、ゲーム関係の店。ゲームといっても今どきのデジタルゲームではない。カードやボードを使うアナログゲームのショップとイベントスペースだ。

老舗の「奥野かるた店」をはじめ、エリア内の密度は都内でもトップだろう。ここに2018年、「すごろくや」が加わって神保町はますます楽しくなっている。

同店は06年4月、東京都杉並区高円寺に1号店がオープンした。海外製を中心とした近代のボードゲーム500種類以上が並び、見て触って買うことができる。神保町でのゲームイベント開催や臨時出店を通して地元商店街と縁を結び、物件の紹介を得て2号店を開いた。

場所は有名カレー店や「らくごカフェ」が入る街のランドマークの一つ「神田古書センター」の7階。エレベーターの扉が開くと、温かい照明の下に商品が並ぶ空間が広がる。どのゲームにも簡単な遊び方の他、遊戯人数・下限年齢・平均遊戯時間が明記されたカードが付いていて、チョイスの目安になる。

しかし、まず目を奪われるのは、デザインの可愛らしさと美しさだ。木製のコマを使うものなども多く、見ただけで欲しくなる。遊び方は公式サイトを見れば詳しい説明があるし、もちろんスタッフがていねいに教えてくれる。またサイトから「すごろくやアプリ」をダウンロードすれば、おすすめゲームの「おためしプレイ」も楽しめる。

アナログゲームの魅力は、何といってもプレー中のコミュニケーション。冬の団欒(だんらん)のひと時にいかがだろう。(小出和明)

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