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2019年12月 8日号
マネー誌編集長、注目の投資術
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マイナス金利で預貯金に頼れない今、資産を少しでも増やしたいのなら、「投資」や「運用」も手である。原則は自己責任だが、専門家の知恵も少し拝借したい。マネー誌の編集長や株式新聞の担当部長に聞く、マネーの潮流と資産運用のトレンドとは。

1996年の第2次橋本内閣で提唱された「金融ビッグバン」。銀行・証券・保険の3分野において、「フリー」(自由化)、「フェア」(透明化)、「グローバル」(国際化)を掲げた金融制度の大改革のことだ。

「ビッグバン」とはそもそも、宇宙の始まり、大爆発をいうが、86年に英国のマーガレット・サッチャー首相が実施した証券市場の大改革を「ビッグバン」と呼んだことから、英国と区別するために「日本版ビッグバン」ともいう。

「2001年までに日本をニューヨーク、ロンドンに並ぶ国際市場として再生する」をスローガンに1996年から2001年度にかけて行われた。

日本版ビッグバンの具体的事項には次がある。

1投資家・資金調達者の選択肢の拡大

2仲介者サービスの質の向上及び競争の促進

3利用しやすい市場の整備

4信頼できる公正・透明な取引の枠組み・ルールの整備

これを受けて、金融改革が進められるなか、特筆すべきなのが1998年に施行された「外為法改正」及び「金融システム改革等に関する法律(金融システム改革法)」である。識者の間ではこの制度改正を狭義の日本版ビッグバンと見る向きがある。

というのも、この改正により、海外預金や外貨建て取引の自由化、新しい投資信託(ファンド)の導入や銀行窓口での投資信託の販売の解禁、ネット証券の参入、株式売買の手数料の自由化等々、金融市場の改革が一気に推し進められたからだ。

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