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2019年12月 1日号
助っ人は超大物のお笑い事務所 お笑い"勢力地図"が変わる!?
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長く吉本興業の天下が続くお笑い界。そこに新たに参入した「ライジング・アップ」の動向が注目されている。大御所、ビートたけし(72)がバックアップするのではないかと見られているからだ。

ライジング・アップは、安室奈美恵をはじめ、沖縄アクターズスクールの出身のアーティストを手がけて急成長した大手プロ「ライジングプロダクション」が今年5月に設立したお笑いタレント事務所だ。所属第1号はビートたけしの弟子で、昨春「オフィス北野」を退所したお笑いコンビのマッハスピード豪速球。それが呼び水となり、行き場を失ったお笑いタレントたちが続々と入所している。お笑い番組スタッフが話す。

「プロモーション力には定評があるだけに、たけしが力添えすれば、〝化ける〟のではと注目されているんです」

実は、たけしとライジングプロの社長とは近しい。きっかけは1986年の「フライデー事件」にさかのぼる。たけしが軍団を引き連れて、写真週刊誌編集部を襲撃し、謹慎に追い込まれた。復帰後、設立された「オフィス北野」に所属したが、同社の役員に就任したのがライジングプロの社長だった。たけしの長女が歌手デビューの際、所属したのもライジングプロだった。

周知のようにすったもんだの揚げ句、たけしは昨春独立したが、マッハスピード豪速球もそのあおりで退社していた。お笑い関係者が明かす。

「マッハは師匠のたけしに〝応援する〟と言われたんです。たけしがレギュラーのバラエティーに出演するチャンスがあるということですよ」

事務所にはマッハスピードに続いて、大手プロをクビになったお笑いコンビ「真夜中クラシック」らの話題性のある若手が集結している。

「ライジングプロは自前で原宿駅前ステージ(東京都渋谷区)を持っています。所属タレントが定期的にライブでネタ見せができることは大きな強みです」(前出関係者)

ライブでたけしのメガネに適(かな)うお笑いが出現することを期待したい。(本多圭)

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