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2019年11月17日号
追徴金よりも重たい脱税のツケ 徳井義実 芸能界追放の崖っぷち
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巨額脱税問題が炸裂(さくれつ)したお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実(44)が、タレント生命の岐路に立たされている。バラエティー番組スタッフが憤る。

「あまりに悪質なんで、所属の吉本興業も守りたくても守れない。レギュラー番組の降板だけで済まされませんよ」

吉本興業に所属する徳井は2009年に個人事務所「チューリップ」を設立したが、東京国税局から計1億円超の申告漏れと、数千万円の所得隠しを指摘されていたことが発覚した。

公認会計士が解説する。

「12年から15年の4年間で重加算税や無申告加算税などの追徴課税を課されたにもかかわらず、その後も、法人所得約1億円を申告していなかった。徳井は会見で〝自分のルーズさが原因〟と言ってましたが、確信犯ですよ」

徳井は今年に入って、2億円の高級マンションをキャッシュで購入。恐らく所得隠ししたカネが充てられたのだろう。徳井をよく知るお笑い関係者は「税金は払わなければそれでいいと、どこかで思い込んでいたみたい。そんなふうにどこかで教わって育ってきたのかな」と明かす。

所属芸人の闇営業に端を発した吉本のお家騒動が落ち着いたと思っていたところに、今回の脱税の発覚である。吉本にとっては泣きっ面にハチ。とはいえ、悪質な内容に、吉本は徳井をかばいきれない状況だ。テレビ関係者は「くしくも同じ吉本に所属する元プロ野球選手でタレントの板東英二と似たパターンですよ」と話す。

板東は12年に個人事務所の約7500万円の申告漏れと、約5000万円の所得隠しを国税当局から指摘された。この一件で板東はテレビ界から干された。それだけにその関係者は「金額だけ見ても徳井は板東に比べて悪質。降板だけでは済まされない。芸能界追放の可能性もありますよ」と見る。

徳井、ルーズさが我が身を滅ぼすことを身をもって知らされたようだ。(本多圭)

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