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2019年10月13日号
レコ大賞レースを大胆に占う "ドン"一押しの天童よしみ...!?
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今年も残すところあと3カ月ほど。音楽業界では今年で61回目を迎える年末恒例の「日本レコード大賞」の話題でにぎやかになってきた。さて、令和最初の賞レースの行方は―。レコ大の運営に関わってきた関係者が明かす。

「上半期のヒットランキングは米津玄師をはじめ、ポップス系がベストテンを占めてますが、大賞はCDの売り上げとは必ずしもマッチしないのがミソなんです。ズバリ言いましょうか。ベテラン演歌歌手の天童よしみ(65)と、氷川きよし(42)の対決です」

今年、デビュー20周年を迎えた氷川に対して、天童の話題はもう一つだが......。そのあたりの事情をレコード会社の宣伝マンが証言する。

「レコ大に多大な影響力を誇る大手芸能プロダクションのS社長がプッシュしているからなんです。S社長は毎年レコ大関係者にお中元としてスイカを送っています。そのスイカにはS社長がレコ大で一押しする歌手のシールが貼ってあるんですが、なぜか今年は天童よしみだったんです」

"なぜか"というのも理由がある。これまでS社長が推してきたのは最優秀新人賞を狙う売り出し中の若手や新人歌手だったことに加えて、天童とは接点がないと言われていたからだ。

「天童はコワモテの敏腕音楽プロデューサー、故・山田廣作さんがプロデュースした『珍島物語』(1996年)で大ブレーク。後ろ盾の山田さんは2年前に急死したんです。天童はその年のレコ大で3度目の最優秀歌唱賞を受賞し、母親と一緒にS社長に挨拶(あいさつ)に行き親しくなった。歌の実力は申し分ない。にもかかわらず、一度も大賞を取っていない―。それでS社長は天童支持で動き始めたと聞いています」(音楽ライター)

一方の氷川は2006年に大賞を受賞しているが、今年はビジュアル系シンガーに挑戦するなどメディア露出が急増。20周年の年に花を添えたいところだろう。

ドンとも畏怖(いふ)されるS社長の威光は令和も健在なのか。注目したい。(本多圭)

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