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2019年9月 8日号
「終の棲家」必ず見つかる!「完全版」失敗しない老人ホームの選び方
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◇看取り率、常勤医、認知症認定看護師...チェックリスト付き

「終の棲家」として介護施設を選ぶ場合、失敗しないための最善の戦略が欠かせない。本誌大好評連載「『幸福な最期』迎える作法」(計12回、今春掲載)でおなじみの気鋭のジャーナリストが、施設選びの最新トレンドを交じえて「ベストな選び方」を伝授する。

人生の最終段階における過剰な医療介入をなるべく遠ざけ、自分がかくありたいと願う安らかな最期を迎える―。それには「病院死から在宅死へ」が、まずは理想的な選択肢となる。

しかし、一人で最期を迎えるのはやはり不安だ(独居高齢者)、家族が自宅で面倒を見るのは難しい(重度要介護者)など、在宅での死を選びたくても選べない深刻な事情を抱えているケースも少なくない。

中でも、確実に進行していく認知症はハードルが高く、独居高齢者の場合はむろんのこと、家族がいたとしても、対応は困難を極める。しかも、私が話を聞くことのできた複数の介護施設関係者は、口を揃(そろ)えて次のような介護現場の真実を明かしているのだ。

「高齢も末期を迎えると、少なからぬ高齢者に認知症と同じような症状が表れてくる。実態として認知機能の衰えと認知症に大きな違いはなく、長生きをした場合、多くの高齢者が認知機能障害という、避けては通れない老化病に直面させられることになる―」

実際、私にも、認知症を発症した母の在宅介護に長らく手を焼いた末に母を特別養護老人ホームに入所させることを決断した、という切実な経験がある。

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