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2019年9月 8日号
「スッキリ」とはいかない 加藤浩次、宮迫博之の"代償"
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特殊詐欺グループと関わった闇営業問題に端を発した「吉本興業」のお家騒動。極楽とんぼの加藤浩次が経営陣に反旗を翻したことで、事態は長期化の様相を呈していたが、ここにきて収束の方向に向かっている。在阪のテレビ関係者が明かす。

「吉本は事務所とタレントの関係を対等にする『専属エージェント契約』の導入を打ち出し、それに加藤が賛同したんです。振り上げた拳の持って行き場のなかった加藤には、渡りに船になりました」

日本テレビ系の朝の情報番組「スッキリ」でMCを務める加藤が「取締役が変わらなかったら、会社を辞める」と経営陣の責任を追及。"加藤の乱"と世間の耳目を集めたが、結局、独り相撲となってしまったようだ。それどころか、「加藤にとって厳しい展開が......」と見る向きもある。証言するのは、大手プロダクション役員だ。

「専属エージェント契約は、基本的には仕事をオファーするクライアントとの交渉を吉本が担当する契約です。実は、日テレ内部からは、加藤が番組を使って、吉本経営陣に対して言いたい放題だったことに、『番組を私物化した』という批判の声があがっているんです。吉本がプッシュしても日テレが『いらない』と言えば契約交渉は成立しない。他局も同様。加藤にとって、専属エージェント契約はテレビ界から干されかねない要素も含んでいるんです」

一方、闇営業問題で契約解除された雨上がり決死隊の宮迫博之は、明石家さんまの個人事務所入りを望んでいる。だが、甘くはなさそう。

「さんまは吉本に所属しながら個人事務所を持っていますが、事務所はさんまのマネジメントで手いっぱい。宮迫は吉本に忖度(そんたく)するテレビ局からのオファーは期待できません。入っても、事実上、飼い殺し状態でしょう」(番組関係者)

吉本の騒動。これからが攻守交代で第2幕の始まりかもしれない。(本多圭)

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