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2019年7月14日号
結婚反対の秋篠宮ご夫妻 眞子さま恋心悲し... 女性宮家創設で小室さんが"殿下"になる日
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世間の風は移ろいやすい。平成の御代まで、国民にとって「理想の家庭像」を体現されていたのが秋篠宮さまのご一家だった。「令和」になってはや2カ月。一家への追い風は逆風に変じているようだ。その源を問わば、ただ一つである。そう、眞子さまのご結婚問題だ。

〈娘の結婚の見通しについてですけれども、それについては、私は娘から話を聞いておりませんので、どのように今なっているのか、考えているのかということは、私は分かりません〉
秋篠宮さま(53)はご夫妻で6月28日、皇嗣となって初めての海外訪問となるポーランドとフィンランドを訪れた。これに先立ち、6月21日、ご夫妻は記者会見に臨んだ。その中で、婚約が延期されている眞子さま(27)の結婚の見通しを語ったのが冒頭の言葉である。
どこか突き放したような物言い。娘の一生に関わる結婚問題というのに、失礼ながら、どこか無責任なふうにも感じられた。
名古屋大大学院の河西秀哉准教授(歴史学)は、秋篠宮さまの言葉をこう読み解く。
「秋篠宮殿下と眞子内親王の間で、うまくコミュニケーションが取れていないのではないでしょうか。ご結婚延期問題に進展はなく、殿下は非常に困っているように感じられました。暗礁に乗り上げ、現状ではすぐには解決しないのではないかと思います。戦後の象徴天皇制においては、国民との関係性がとても重要視されるからです」
当然、皇族の結婚相手も国民に広く受け入れられることが求められるのである。
結婚問題をめぐって、巷間(こうかん)言われているように秋篠宮さまと眞子さまの関係性は悪化しているのだろうか。秋篠宮家に近い関係者は、こう語る。
「ご夫妻ともに、眞子さまとは会話がほとんどなく、親子関係は断絶に近い状態のようです。ですから、眞子さまの結婚への真意をなかなか聞き出すことができず、困惑されています」
それでも眞子さまは、小室さんとの結婚に前向きな姿勢を崩していないという。
別の皇室関係者は、こんな見立てをする。
「秋篠宮殿下は、小室さんとの結婚について、もう認めることはないのではないでしょうか。殿下のお気持ちは固いようです。そして、眞子さまもそういう気持ちになってくれるのを待っている状態のようです。眞子さまには、父のそんな気持ちが伝わっているためなのか、ほとんど会話がないようです」
なす術(すべ)がなく、もはや八方塞がりのような状況で、秋篠宮さまは疲労が蓄積しているとさえ言われている。

◇呼称は「眞子内親王配圭殿下」?

小室圭さん(27)は、眞子さまと同じ国際基督教大(ICU)を卒業後、都市銀行に入行。一橋大大学院で経営法務を学びながら、都内の法律事務所でパラリーガル(助手)として勤務していた。その間に眞子さまとの愛を育み、2017年9月に婚約内定会見を行い多くの祝福を受けていた。ところが同年12月、小室さんの母の借金トラブルが報じられ、18年2月に宮内庁から結婚に関する儀式の延期が発表されていた。現在は、国際弁護士の資格を取得するべくアメリカ留学中である。前出の関係者が指摘する。
「小室さん側の対応が悪いのは、婚約延期になってから1年後に、トラブルは『解決済み』との文書を出すなど、後になってから事実を小出しにすることです。早く説明すればいいことが、すべて事後報告のようになっています。対応できないのか。これでは、国民の祝福と秋篠宮ご夫妻の信頼を得ることはできません」
同年11月、秋篠宮さまは誕生日の会見で、
〈二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います〉
〈多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約にあたる納采の儀というのを行うことはできません〉
と、苦渋の思いを吐露されていた。
結婚したい眞子さまと小室さんに打つ手はなく、秋篠宮さまにとっても翻意させる有効打は見つからない。ところがここへきて、小室さん側に"秘策"があるのだという。
政府は、即位の一連の儀式が終わる今年秋以降、女性宮家創設について議論を深めていく方向だ。皇位の安定的継承と、減少する皇族の確保を目指す女性宮家創設問題は小泉純一郎政権や民主党政権時に議論されてきたが、悠仁さま誕生や政権交代で立ち消えとなっていた。だが、秋篠宮さまと悠仁さま以外に、若い皇位継承者がいないこともあり、皇室典範の改正が喫緊の課題となっているのだ。
「もし女性宮家が創設され、女性皇族が皇室に残る場合、結婚されるとお相手の男性は皇室に入り皇族、あるいは準皇族となることが考えられます。眞子さまの結婚前に女性宮家が創設され、眞子さまが宮家の当主として残り、結婚して小室さんは"皇族"となる。小室さんはいま、そんなシナリオを描いているのではないか、そうささやく声が聞こえてきます」(皇室関係者)
そのために小室さんは、アメリカへ留学することで時間稼ぎをし、女性宮家ができるころには立派な国際弁護士として活躍、国民の祝福を受けている。そんな"未来予想図"だ。
穿(うが)った見方をすれば、可能性としてないことはないのかもしれない。しかし、結婚式の日取りや場所まで決まっていたことを勘案すると考えにくい。ただ、借金トラブルが噴出し風雲急を告げたため、小室さんサイドが強引な作戦に出たとの見方があるのも事実だ。
元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司氏が指摘する。
「小泉政権時の平成17(05)年に出された有識者会議の報告書に沿った改正がされれば、眞子内親王殿下は結婚により宮家当主となり、配偶者も皇族になります。配偶者の称号は報告書にはありませんが、海外の王室では王配殿下(女王の配偶者の意)という呼称がありますので『内親王配殿下』となる可能性が高く、お相手が小室さんの場合、正式名称は"眞子内親王配圭殿下"となります」

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