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2019年2月10日号
「小室劇場」終章が始まった!
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◇圭さん大暴投 それでも「結婚したい」眞子さま悲し

◇「解決まで数年」という見方が支配的のなか、急浮上する仰天ウルトラC情報

英王室史には、許されぬ結婚のため王位を捨てた恋の物語がある。私心を抑えることが美風とされるわが皇室とは無縁のおとぎ話のはずだった。それを一変させたのが例の"小室さん劇場"。新天皇即位の慶賀ムードをも吹き飛ばしかねない恋の行方。果たしてハッピーエンドとなるのか。

自らの主張を押し通す大暴投で、火に油を注いでしまったのだろうか―。
秋篠宮家の長女、眞子さま(27)との婚約が延期になっている小室圭さん(27)は、1月22日、母・佳代さん(52)とその元婚約者X氏(69)の間で勃発している400万円の金銭トラブルについて、「解決済みであることを確認していた」とする文書を公表。波紋が広がっている。
文書は、
〈私がこの問題について明確なご説明を差し上げてこなかったことで多くの方々にご迷惑をおかけする結果になってしまったことをたいへん心苦しく感じています〉
と書き出され、主に次のような小室さん側の見解が記されている。
◆佳代さんとX氏の婚約期間中に、X氏から金銭的な支援を受けていた。
◆2012年9月に、X氏からの婚約解消の申し入れを最終的に受け入れた。
◆佳代さんはその際、支援を清算する意向をX氏に伝えたが、X氏は「返してもらうつもりはない」と説明、金銭的問題は「解決済み」と確認した。
◆だが、13年8月ごろにX氏から返済を求められ「応じられない」旨を伝えた。X氏からその後連絡はなく、解決済みの事柄と理解した。
◆17年12月、週刊誌などで金銭トラブルが報じられ、たいへん困惑した。

◇寝耳に水だった「秋篠宮家」

文書の発表は当初、一連のトラブルに何らかの進展があったのかと思われたが、この文書を読む限りそうではないようだ。案の定というべきか、X氏は小室さんの見解に対し反論した。

「小室さんは今なお、贈与というスタンスを取っています。私は『返してもらうつもりはない』などと言ったことはありません。小室さん側から、月々1万円くらいなら返せると提案され、時間がかかり過ぎるので再考を求めたことはあります。私が支援したお金で大学や留学ができた。そうしたことへの感謝の気持ちが感じられません。これでどうして『解決済み』というのか、理解できません」
取材に対しX氏はこう訴え、対立は深まるばかりなのだ。
小室さんの文書公表については、大きな疑問がある。眞子さまと小室さんの婚約延期が発表され、間もなく1年。今回の文書が、なぜこのタイミングで出されたのか。小室さんの代理人弁護士がこう答える。
「事情説明する必要性を感じ、それをいつどのような形で説明するのかなど、ずっと悩んできましたが、昨年11月の(秋篠宮さまの)会見があったので、それが契機になったことが一つ。また、今年2月で延期発表から1年になるのでそれよりも前に、ということが一つです」
秋篠宮さまの会見とは、昨年11月の53歳の誕生日にあたっての会見のこと。そこで秋篠宮さまは、表情に苦悩の色を浮かべながらこう語った。
「2人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、それ相応の対応をするべきだと思います。(中略)話題になっていることについては、問題をクリアするということ(が必要)になるかもしれません。そして多くの人が納得し喜んでくれる状況にならなければ、婚約に当たる納采の儀(*1)を行うことはできません」
元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司氏はこう指摘する。
「昨年の秋篠宮殿下のご発言に応じるような形で説明がなされたということだと思います。しかし、事実関係の相違や認識の違いについて、週刊誌報道によるトラブル発覚から1年以上もまったく反論や説明をしてこなかったことは、大いに問題があると思います」
この文書公表にあたってX氏は、内容はもちろん、発表されることすらも知らされていなかったという。
「少なくとも文書を出す前に、私に対し何らかのアプローチがあってもいいのではないでしょうか。当事者である私を飛び越え、弁護士やメディアを通して主張するのはどうなのかな、と思います」
と、戸惑いの表情を見せるX氏。皇室ジャーナリストの神田秀一氏もこんな疑問を呈する。
「天皇、皇后両陛下や秋篠宮殿下、宮内庁などに話をしないで、メディアに直接訴えかけたのは疑問です。ウラを取りますと、皇室関係者には何もコンタクトを取らなかったことがわかりました。なぜ、迷惑をかけた母の元婚約者をはじめ関係者に何も言わずメディアに先に文書を出したのか。順番として、これは明らかに正しくないと思います」

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