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2021年9月26日号
米国 「次の大統領候補」の大物知事 セクハラやパーティーで失墜
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 「次の大統領候補」と目された大物知事2人が失墜した。

 1人目はニューヨーク州のクオモ前知事(63、民主党)。昨年春に感染爆発が起きた際、連日テレビに出演し、ざっくばらんな口調で呼びかけ、評価が高まった。

 しかし、昨年12月、元側近の女性が「無理やりキスされたことがある」などと訴え、ほかの女性も続いた。翌月には、同州のジェームズ司法長官が「新型コロナウイルスに感染して州内の高齢者施設で死亡した人は、州保健省の発表人数より50%以上多い可能性がある」などとする報告書を公表。大衆紙『ニューヨーク・ポスト』は2月、「知事側近が死者数を伏せていた」と詳報し、クオモ氏の評判は地に落ちた。

 ダメ押しになったのは、再びジェームズ氏の発表だ。8月3日、「連邦法およびニューヨーク州法が規定するセクシュアルハラスメントを構成する行為を知事が犯したという結論に達した」と発表し、クオモ氏は辞任した。

 もう1人はハンサムで弁舌爽やかなカリフォルニア州のニューサム知事(53、民主党)。一時は連邦上院議員候補に挙がった。

 しかし、地元紙『サンフランシスコ・クロニクル』は昨年11月、「知事夫婦を含む12人がナパバレーの高級レストランでパーティーに出席した」と暴露。知事顧問の誕生日を祝ったという。ナパバレーはワイナリーが多いことで知られる景勝地。州政府は当時、「4世帯以上が参加する集まり」を規制する指針を設けていた。リコール運動が起き、9月14日の投票が決まった。リコールが不成立でも、大統領の目はもうないだろう。

(土方細秩子)

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