サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2021年3月21日号
来る人、去る人、残る人。会社ならではの恒例行事=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/687

 コロナ禍、各企業の1年のルーティンにも変化が起きているようですが、春は人事異動の季節。今週は「人事異動の想い出」を。

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「完全テレワークなので、異動があってもなくても、あまり気になりません。そういえば、去年配属された新人ちゃんは一度も生身の姿を見たことない(汗)」(コンピューター・26歳)

「社内恋愛がバレていたわけはないはずなのですが、新入社員のときから付き合っていた同じ課の先輩が、失恋と共にこの春、他支社に去っていきました。私は何も動いていないから、あれってカレの希望だったのかなぁ。カレの希望ではなく、人事がきっちり観察して決定していたなら、弊社の人事アッパレ!です」(デベロッパー・27歳)

「上司が変わると180度、方針が変わります。上司は上司なりに自分の色を出したいのだと思うのですが、だとしたら、3年は上司の異動なしでお願いしたいっ! 結果が出て方針を変えるならまだしも、ここのところ1年おきに上司が変わり、常に新しい方針の中で動くから、私たち働きアリは混乱至極です」(飲料水・27歳)

「新人のときからあこがれ続けた先輩女子が北米支社へ異動(去年の秋)したとき、落ち込みました。送別会で、(先輩が)クライアントの資料や恋愛と仕事の両立方法や部内上司のトリセツなどをまとめた『仕事がきっとうまくいくファイル』を下さって、泣けました。最後のページには、二人で撮った写真と『きっと、大丈夫‼』という手書き文字。私のお守りです」(広告・25歳)

「うちの社では春と秋の異動で恋愛模様、結婚模様が変わります。たとえば、結婚間近と言われていたカップルの男子社員が東南アジア赴任になったとたんに破局になるとか、逆にノーマークだった男子社員が北米や欧州赴任になったとたんにモテモテになるとか。この春もそんな恋愛模様がたくさん見られるはず。社内恋愛をしていない私は観察者です」(商社・26歳)

「一昨年、情けない体たらくだった我がチームに投入されたのが、女性リーダー。海外でキャリアを積んで、久しぶりに日本に帰ってきた彼女は、仕事が早い、正確、そして厳しい。ビフォーコロナはシゴかれまくりで、辛(つら)かったのですが、成果がものすごく上がって、達成感抜群。仕事をしてる感がハンパなかったです。そのリーダーがこの春に違うチームに異動。泣けます」(食品・25歳)

「仕事はあまりできないけれど、性格は最高な癒やし系上司と、仕事はバリバリできるけど、女癖が悪い上司、どっちがいいんだろ? この春、まさに癒やし系から女癖悪しに上司が変わります」(アパレル・26歳)

「一昨年の秋の異動で、課長(男性)と係長(女性)が異動になりました。合同送別会で係長を惜しんで涙する人多数。部長はそれを見て、心底羨ましがっていました」(エネルギー・25歳)

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 去る人、訪れる人。コロナ禍のあいさつはオンラインのようです。

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