サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2021年3月 7日号
世界は失言に満ちている...=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/685

 エラいとされる方々の失言や話し過ぎが話題になっていますが、誰にでもある失言の思い出。OLさんたちにも......。

   ◇   ◇   ◇

「高校生のとき、男女混ざって遊んでいて、進学の話になりました。サッカーに熱中していてお勉強は二の次に見えたひとりの男子が『オレ、無理かもしれないけど、ここからまくって、早慶目指す』と言った瞬間に、私、何も考えずに『え? バカなのに?』と言ってしまったんです。一瞬の沈黙の後、全員が爆笑。男子も『ひどいな』と笑ってくれました(ちなみにその子は本当に頑張って早慶ではないけど六大学に入りました、えらいっ!)」(通信・25歳)

「チームリーダーがオンライン会議中の雑談で『昨日、美容院行ったんだけどさ』と言ったので、私『え? 髪切りに行くんですか?』。リーダー薄毛。私の素朴な疑問は完無視されました。コワい」

(PR・26歳)

「失言ではない失行動なのですが電車の中で目の前に妊婦さんが立ったので『どうぞ』と(席を)譲ったんです。そしたら彼女が『えっと』と気まずい顔して『ごめんなさい、私、妊娠してないです』って。私はアワアワしてしまって『あ、でも、でも、どうぞ』と逃げるように他の車両に移りました」

(商社・27歳)

「会社に怖い女子の先輩がいて、

同期と陰で『マレフィセント』と呼んでいました。彼女に聞きたいことがあり、完全にリラックスしていたので『すみません、マレフィセント』と声掛け。先輩が『なに、それ、ディズニー?』と聞いてきて、汗かきまくり」

(商社・23歳)

「大学生のときアニメの主題歌で『馬並みなのね~♪』と言っていて、意味が分からず父に聞いたら『ものすごく元気なこと』と言われました。当時、インターンしていた企業にタフですてきな女性がいたので、『〇〇さんって、ほんと、馬並みですね。憧れます』と言ってしまったんです。居合わせた社員の方々は言葉を失い、ご本人は爆笑して、ホントの意味を教えてくれました。大赤面、一生の不覚」(広告・27歳)

「久しぶりに会った友達がすごくキレイになっていたので『わぁ!すっごく可愛くなってる~』と言ったら『ありがとう』と言いつつ、『でも、それって、前は......』と失笑されてしまいました。褒め言葉って難しい!」(家電・25歳)

「飲み会の席で、隣に座った部長を『おじいちゃん』と呼んでしまった(汗)。部長が私の祖父に似ていて、いつも心の中で『おじいちゃん』と呼んでいたことと酔っぱらっていたことが成した失言です」

(食品・24歳)

「50代中盤、でも、楽勝で40代に見える取引先の女性社長に『いつも若々しくて、憧れです』と伝えたら、社長が『ありがと。でも、若々しいということは......』と返してきて、失言に気づきました。本当に若い人を若々しいとは言わないですネ」(コンサル・28歳)

   ◇   ◇   ◇

 失言は瞬発力のなせる業(わざ)、という部分もありますね。皆さん、ひと呼吸置いて~!(笑)

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