サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2021年2月21日号
これも新しい生活様式 ということで=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/683

 OLさんには独自の歳時記がありますが、その代表的なもののひとつが「バレンタインデー」。2月14日です。義理を欠いてはいけないとこれまで続いた義理チョコ、あるいは奮発必至の本命チョコや自分へのチョコ、友情を深める友チョコなど、コロナ禍のバレンタインはいかがなものでしょうか?

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「入社以来、毎年、部内女子社員全員500円徴収で、義理チョコボックスに用立てておりましたが、今年は廃止されました。嬉(うれ)しい。だって、部内で500円、同期で500円、クラブ活動で500円と毎年散財。しかも購入する係になったら大変でした。コロナが終わってもこのまま滅亡してほしい習慣です」(ゼネコン・26歳)

「毎年クライアントへの義理チョコが膨大な数! 30個平均各1000~2000円、会社が負担してくれるのは3万円まででした。チョコレート祝儀で営業が決まったりすることもあったので、悪くはないのですが、毎年2万円前後の自分出費は痛かった。今年はそれが全面廃止。クライアントとのお打ち合わせもリモートがほとんどなので、バレンタインの話題は出さずにスルーします」

(PR・27歳)

「毎年300円の出費(チームでまとめてブランドチョコをひと箱買う)で、ホワイトデーには素敵(すてき)なお菓子をたくさんいただきます。これってリスク少なくリターン多しゆえ、今年も続行することになりました。3月14日が楽しみ~♪」(薬品・25歳)

「どうしてもカレが欲しくて、去年と一昨年のバレンタインには、めぼしい男子をランク分け。Aランクに3000円程度、Bランクに2000円程度、Cランクに700円程度のチョコレートを配っていました。2年平均1万5000円強。ホワイトデーには皆さんに返してもらったけれど、これといった成果はなし。今年はなんだかバカバカしくなって、誰にもチョコレートはあげないことに決定。コロナ禍、お金は貯(た)まるばかりです(笑)」(家電・26歳)

「もともと義理チョコは一切渡さなかったのですが、コロナになって、いつもより義理を感じるようになりまして(笑)、本当にお世話になっていると感じる会社の人や取引先の人に、今年は義理を差し上げます! 4人です!」

(人材派遣・27歳)

「平均1000円程度の義理チョコを課内の方や部長には渡していましたが、今年はちょうど日曜日だし、リモートだしいいかなぁと。その代わり、本命のカレへのプレゼント予算が1万円ほどアップしました」(商社・26歳)

「毎年、義理チョコと本命チョコと友チョコで2万円くらい散財していましたが、今年は自分へのご褒美チョコ3種をネットで予約。あんまりみんなに会えないし(カレはいないし)、独り占めです」

(コンピューター・25歳)

「今年は家族だけ。兄二人と父に1000円程度のものを渡します。そういう意味でも家族ファーストな年ですね」(商社・24歳)

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「今年は義理チョコは廃止した」というOLが77%でした。

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