サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2021年2月14日号
いずれ私も母のような母になりたいような、なりたく...=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/682

 菅野美穂さんと浜辺美波さんが仲良し親子を演ずるドラマがOLさんに話題です。いつの時代も注目されがちな母と娘の関係。今週は「私の母と私」がテーマです。

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「母は妻・母・嫁・バリキャリと大人の女性が欲しいすべてのアイコンを持った女55歳。2歳下の妹はそんな母をマルッと尊敬しているのですが、私は物心ついたときからコンプレックスの対象。イケてる母の娘としては、私じゃ物足りないだろうし、母が眩(まぶ)しすぎる。私がひねくれてるだけですけれど」(商社・25歳)

「子供のころから、いちばんの親友みたいな存在。なんでも最初に母に言いたい! 相談ごとは母に! と思っています。だって、恋愛のアドバイスや苦手な女子の先輩の扱い方のアドバイスとかが秀逸なんです。母の娘でよかったと思います」(広告・27歳)

「好きでも嫌いでもないという『嫌い』よりも身分が低い感じの母(ごめん)。見えっ張りな感じが私に冷めた感情を呼び起こすのか、母のように釣書だけで人を判断することはやめようと思う気持ちが裏目に出て、わざとちっちゃい会社に入ったり、わざと将来性のなさそうな、でも性格だけはいいカレと付き合ったりしています」(情報処理・23歳)

「娘の私が言うのもヘンですが、美魔女系の母。小中学校の授業参観で目立つ母が自慢だったりしましたが、高校生大学生になると、友達に『ママにカレ取られないようにねぇ』とか言われたりするように。ありえなくもない。でも、いまは洋服の貸し借りしたり、旅行や外食したり、楽しく親子しています」(商社・25歳)

「母はスーパー神経質で、高校までは帰宅後すぐにシャワーを浴びさせられていました。中学は陸上、高校はラクロスをしていたので、砂が気になるとの理由。これは一例ですが、すべてにそんな感じで、かなり窮屈でした。大学からは一人暮らしを始めて、解放され、母とも仲良しに。一緒に住んでいなければ、なかなかいい母です(笑)」(食品・27歳)

「母は昭和の肝っ玉母さんって感じ。普通に反抗期もありましたが、その時も『親にそこまで反抗するなんて!』と白飯だけのお弁当にしてきたり、携帯を水没させられたり、頰っぺたはたかれたり。武闘派でした。でも、大学受験でご近所の神社にお百度参りしてくれたり、毎日本当に美味(おい)しいご飯を作ってくれたり、感謝しています。きっと、30代40代ともっと今より仲良くなれそうな予感です」(PR・27歳)

「何か愚痴ると必ず『いいわねぇ、若いって』と返してくる母。うっとりした表情で、おっとり言われると、もしかしたら、仕事の悩みも失恋も、いい経験なのかなぁと思えたりします」(薬品・26歳)

「私が使っている化粧品やダイエット食品を必ず購入する母。文句を言うと『だって、効果がありそうなんだもん』と言い訳してきます。若い気分がいつまでも抜けない57歳!」(IT・28歳)

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「母親は友達みたい」と答えたOLは62%でした。結構な数字です。

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