サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2020年9月 6日号
暑い夏といえば背筋がゾッと寒くなるこの話を...=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/660

激しい猛暑が続くコロナ禍。いつもの年よりも暑さが身に染みる気がします。少しでも涼を届けるべく、今週は、「私が経験した、あるいは人から聞いた怖い話」を。

◇ ◇ ◇

「タクシーに一緒に乗っていた友達が突如、キャーッ!と大声で叫びました。運転手さんも驚いて急停車したくらい。どうしたのかと思ったら、『いま思いきり足を誰かに引っ張られた』と言うんです。彼女の足元を見たら、履いていた靴と靴下が左足だけ脱げていて......。ゾッとしたなんてもんじゃありませんでした。謝ってすぐにタクシーを降りたのですが、運転手さんは『今日はもう会社に帰ります』と言っていて、私たちも、ご飯に行く予定でしたが、すぐに帰りました」(商社・27歳)

「チワワを飼っているのですが、穏やかな性格でめったに吠(ほ)えたりしないのです。ところが、最近、リビングの隅っこに向かって激しく吠え出して、止(や)めない。そこは祖父が倒れた場所で、まさか見えてる?と我が家で話題になっています」(アパレル・28歳)

「男友達と隠れ家レストランに行こうと車で出かけたときのこと。Googleによるとこの辺り、というところで、右折するのですが、なぜか元の場所に戻ってきてしまう。それを何度も繰り返しているうちに怖くなって、『今日は食事は止めて、この辺りから出よう』ということに。その界隈(かいわい)から脱出したとき、真冬なのにカレの背中がぐっしょり汗で濡(ぬ)れていて『怖かったの?』と聞いたら、頷(うなず)く。『時計、見てごらんよ』と言われて時計を見たら、30分以上は迷っていたはずなのに、迷い始めた時間だったんです。この話、あまり信じてもらえないのですが、彼と私は港区のあの界隈に近づかないようにしています」(IT・26歳)

「母と姉が見えちゃう人で、旅先のホテルや旅館で『あ、いるね』『うん、いるね』『あ、パパのそばに行った』『そのうち出て行くよ』などという会話が繰り広げられて、見えない父と私は怖くて仕方がない。大学時代にカレを家に招いたときも『カレ、きちんとお鿆(はら)いしてもらったほうがいいわ』と母と姉に言われてビビリました」(商社・26歳)

「高校時代のバスケ部の合宿での朝、友達が『昨日、コワイ夢見ちゃった。いきなり吸血鬼に首元嚙(か)みつかれてさ』と言ってきたんです。みんなでコワッと騒いでいたんですが、彼女が顔を洗うために髪を結んだときに、首元にくっきり口の形みたいな傷痕が。腰を抜かす子もいるくらい驚き、怖かったです。あれ、何だったんだろう?と今でも皆で話題になります」(エネルギー・24歳)

「インドネシアのジョグジャカルタに行ったときのこと。夜中にホテルの廊下からザッザッザッという音が聞こえて、友達と見に行きました。そしたら、兵隊さんが大勢、ロビーに向かって歩いていったんです。怖くて怖くて、そのまま私たちは眠れなくなってしまいました。翌朝、同じツアーの人たちとその話に。多くの人が目撃していて、あれはホントだったのだ、とまた怖くなりました」(物流・26歳)

◇ ◇ ◇

少し涼しくなったでしょうか......。

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