牧太郎の青い空白い雲/764
去年の夏は寒かった。
2019年7月10日、ブログ「牧太郎の二代目・日本魁新聞社」で
〈信金の女性スタッフが「寒いですね」。確かに「涼しい」ではなく「寒い」である。ことしの「梅雨冷え」はちょっと異常だ。逆にフランスでは45℃。全世界的に「異常気象」なのか。
「寒い夏」は太陽黒点(sunspot)と関係があるらしい。黒点の部分も光を放っているが、周囲よりも弱い光なので「黒く」見える。暗い原因は、その部分の温度が約4000℃で、普通の太陽表面(光球)温度(約6000℃)に比べて低いからだ。その太陽黒点は、約9・5年から12年ほどの周期で増減を繰り返しているのだが、ことしは黒点がほとんど観測されていない。
ということは、太陽の活動が低下している証拠?
太陽の活動が低下すると異常気象が起こる?〉
と書いていた。
この中で紹介した「太陽の黒点」は奇怪な現象で、次に起こる「地球の暗雲」を不思議と予言しているように見える。
例えば「黒点の極小期」は10〜12年周期で現れ、何故(なぜ)か「世界的な金融危機」の頃と重なる。1987年ブラックマンデー、1997年アジア通貨危機、2008年リーマン・ショック......だから、というわけでもないが、僕は「太陽の黒点」のサイクルを意識して、安倍内閣が消費増税を強行すると大変な事態を引き起こし、結果的に「日本発の世界的金融危機」を誘う!と、ブログでも、この欄でも警鐘を鳴らし続けた。
どうなったのか。
「黒点極小期」の2019年、日本ではスーパー台風が起こり、消費増税で景気はどん底。大晦日(みそか)には「悪魔の新型コロナが蔓延(まんえん)している」と中国が発表した。
それから約100日。「太陽の黒点」が予言した「世界大恐慌」が現実になってしまったではないか!
ガリレオが自作の望遠鏡で太陽を観察して以来、約400年。まだ、どうして「太陽の黒点」が現れるのか、分かっていない。
だから、世界の指導者は全く無視しているが、僕には「太陽の黒点」には神様のメッセージが隠れているような気がするのだ。太陽(神様)は勝手に自然を壊し続けた人間に怒っている。ありとあらゆる「生き物」の住処(すみか)を蹂躙(じゅうりん)している人間様に怒っているのではないだろうかと。
定期的に金融危機を繰り返してきた世界の指導者たちに求められるのは、拝金主義の下に自然破壊をしてきたことに対し、謙虚に反省する姿勢である。
コロナ奇病対策でも「マスク2枚」「お肉券」「お魚券」なんて「カネばら撒(ま)き」ばかりやっている場合ではない。拝金主義だけで国はどうなる!