サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2020年3月 8日号
バレンタインデー決算発表=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/636

日本でバレンタインデーが認知されてからどれくらいたつのでしょうか。バブル時代に比べれば地味になったと言われるものの、今年も「バレンタインにチョコレートを買った」OLは97%でした。

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「あんまり人気のない上司にも差別せず義理チョコをあげたところ、何日たっても食べる気配も持ち帰る気配もなく、デスクの目立つ場所に置いてある。気が付いた人が『お。バレンタインですね』と言うと、うれしそうに『いやいや義理だよ〜』と当たり前のことを言う。みんな失笑なんだけど、その意味のない自慢、そろそろやめていただけますか?」(機械・26歳)

「カレへの本命チョコ予算は3000円だったのですが、デパ地下でいろいろなものを見ていたら、どれも本当においしそうで、自分へのご褒美チョコ3500円のものを買ってしまいました。それに合わせて、カレのチョコは2500円に格下げ。ごめんなさい」(商社・25歳)

「大学生の弟がなぜかモテるらしく山ほどチョコレートを持って帰ってきました。うち3個が手作り。『オレ、手作りとかって気持ち悪くてちょっとダメだから食べて』と母親に渡していました。何様のつもりだ!」(IT・24歳)

「営業職ゆえ、毎年5万円程度のバレンタイン出費。『お返しがもらえるからいいじゃん』と言う先輩や上司もいますが、そのせいで3月は休肝日がないほど飲みっぱなし。でも、その後の営業成績に関わるので、毎年、泣きながら頑張ってきました。そしてやっと今年から3万円を上限に会社が半額精算してくれることに!それが何よりもうれしいって、私、仕事人間?」(人材派遣・28歳)

「『義理』と書いてあるチョコレートがあったので、ふざけてサークルの友達に渡したら『え?義理なの?』とつぶやかれて、意識してしまいました。『どういう意味?』と返したら『いや、本命だと思ってたから』。というわけで、1年3カ月ぶりに彼氏ができたバレンタインです」(食品・26歳)

「友達が、お世話になっている取引先の40代前半男性に義理チョコを渡したそうなんですが、その日からロマンティックなLINEが来るらしく困っていました」(コンピューター・28歳)

「本命のカレに『チョコレートはいいからお金貸してくれない?』と言われて1万円貸しました。チョコレートなら2500円予算だったのに」(IT・24歳)

「毎年、部内女子で500円ずつ集めて大きなチョコレートを箱買いしていたのですが、今年は1人300円に(男性部員には)秘密で値下げされました。新人ちゃんがネットを駆使して、例年通りの見栄えのものをゲット。男性部員には『お!今年は豪勢だな』と言われました」(自動車・27歳)

「義理チョコをあげた取引先の41歳から『ありがとう。とてもうれしかった。気持ちに応えられなくてごめんね』というメッセージ。えっと、これは、どういう意味でしょうか?」(PR・27歳)

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自分へのご褒美チョコを買った人も88%。バレンタイン健在です。

うさぎとマツコの人生相談
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