サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2020年3月 1日号
ゴホンときたら...=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/635

新型コロナウイルスによる感染症(COVID―19)はまだ収まりそうにありません。OLたちの会社や周りでも、さまざまなドタバタが巻き起こっているようです。

   ◇   ◇   ◇

「中国全域にいる社員の家族はわりと早い段階で帰国(会社負担便で)しましたが、社員は武漢にこそいないものの、中国各地にまだ滞在しています。帰国を促すものの、今や経済の中心・中国からはそうそう離れることもできない社員も多い状態。ご家族は心配ですよね」(商社・27歳)

「1月にニューヨークに出張した女性の先輩が、ハウスダストのアレルギーでくしゃみを連発。取引先でハウスダストアレルギーが発症するとは思わないゆえに、マスクも持ち合わせておらずに、皆に白い目で見られたとのこと。もちろん口を押さえてくしゃみをしたらしいのですが、居合わせた人たちが皆、口を押さえたり、窓を開けたり、結局『打ち合わせは改めてということで』となったとか。欧米での東洋人、キツいですね」

(アパレル・25歳)

「社長一家は激しい花粉症持ちで、毎年山のように高級マスクを備蓄しているとのこと。今回の騒動でマスクが手に入らないと聞いて、会社用に100箱置いてくれました。高級マスクを使ったことがないからうれしい&100箱すぐに持ってこられるって、どんだけ備蓄していた?」(IT・24歳)

「飲み屋でおいしそうな小鍋を食べている中国人らしいマスク姿の女子2人がいたので、英語で『おいしそうですね』と言ったら満面の笑顔。続いて『中国から来たの?』と聞いたら、表情が固まってものすごい勢いで首を振って『違う違う、私たちは香港』と言いました。『咳(せき)もしてない、マスクしてるだけ』って。そういう意味で聞いたわけじゃなくてですね、と思いましたが、『良い旅をね〜』と別れました。差別してるみたいに見えたのかな」(広告・26歳)

「会社に武漢から来ている留学生インターンがいて、彼女から聞く武漢の様子が酷(ひど)すぎる。ゴーストタウン化した街や、感染している人探し(その家の人が外に出たら袋だたき)などなど。彼女の家族はまだ無事らしいですが、高齢のおばあちゃん(80代)がいて心配だ、と言っています。帰るに帰れないし、心細いよね」(IT・26歳)

「年頭にインフルエンザA型になり、ウイルスはとうに死滅しているものの、いまだ咳だけが残っています。電車を待つ列で咳が出ると、けっこう大勢がこっちを見る。で、マスクをしているのを見ると皆、前を向く。マスクをしていてもたまに列から離れる人とかいる。なんだかなぁ」(家電・25歳)

「会社では出勤時、営業時にマスク着用のこととお触れがでましたが、マスク苦手。お化粧取れちゃうし、お化粧がついたマスクをまたするのもイヤだし」(薬品・28歳)

「兄が年明け3週間ほど北京に出張して、先々週39度台の発熱。まさか、だよね、とドキドキしましたがインフルでした(インフルだって気の毒だけど)」(食品・25歳)

   ◇   ◇   ◇

マスクを手縫いする人もいるよう。手洗い・うがいを徹底ですね。

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