サンデー毎日

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それってどうよ
2020年2月23日号
セクシーか、キビシーか...男の育休
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OL400人は考える・それってどうよ!?

/634セクシーか、キビシーか...男の育休=池野佐知子

小泉進次郎環境相が取得したことで、にわかに注目が集まっている「育休」。実際のところ、男性の育児休暇取得、どのようになっているのでしょうか。

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「『男が育休なんて』と言っていた課長(40代前半)が、いざ子どもが生まれたら、離れられないくらいカワイイらしくて、前言撤回。半年間の育休宣言。その間、テレワークで仕事はフォロー。たまにテレワーク中に泣きだしたボーイをあやしながら仕事している様子がテレビ電話に映ったりして、『いやあ、遅く生まれた子だからね』とほほ笑ましい。仕事復帰していますが、女子社員からの支持率高し、です」(生命保険・26歳)

「一応、規則では男性女性関係なく1年間の育児休暇を取れることになっていますが、実際には男性で取得している人は皆無です。女性だって、周りに気を使って取得しない人がチラホラ。小泉さんが取得しても、日本の企業なんて、それが現実じゃないのかなぁ」

(商社・25歳)

「責任ある仕事に就いていて産休もギリギリまで取らなかったという奥様の代わりに、1年間の育休を取得した人(30代前半)がいます。育児はもちろん、家事全般で頑張っていたらしいです。仕事に復帰をした後もいつもお子さんを気にしていて、いいパパなんだなぁという感じだったのですが、復帰して10カ月、『子育てより責任ある仕事はない』と退職し、現在、主夫生活を続けています。新しい!私に経済力があれば、夫に子育てしてもらってもいいなぁと思います」(IT・28歳)

「会社の先輩の夫さんが進次郎と同じ2カ月の育休を取ったらしいのですが、まったくもって戦力にならなかったらしいです。『かわいいね〜』とベビーベッドをのぞき込み、スマホで写真を撮ってインスタにアップ。たまーにお風呂に入れることとおむつ替えのみ。夜泣き対応は一切なし。『あれはただの自分の有給休暇だったわね〜』と笑う先輩の器の大きさに感服しました」(飲料水・27歳)

「上司(45歳)が5年前に半年の育休を取りました。そのときのことを聞いてみたら、『大変だったけれど夢のような時間だった』と言っていました。『育児は本当に大変だよね』とも。彼が育休を取ったことで、他の社員もチラホラ育休を取り始めました」

(損害保険・26歳)

「育休中の男性先輩(30代中盤)が1人いますが、風当たりは台風級です。仕事のフォローをする同僚は『仕事が増えた』と怒っているし、残業しながら『あぁ、あいつは今ごろ子どもとスヤスヤか』とか言っちゃう男性社員もいて。意識低すぎ。令和になったって、こんな現状です」(PR・28歳)

「育休ではありませんが、週3日テレワークをしている育児中先輩がいます。いわく『育児に仕事に大変。2㌔痩せた』とのこと。実際、男性の育休は難しいけれど、さまざまなパターンを考えながら、男性が育児に参加するのはいいと思います」(通信・27歳)

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「男性で育休を取った社員がいる」は6%。これが実情?

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