サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2019年8月11日号
「ママゴン」は死語になったのか
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OL400人は考える・それってどうよ!?/608 

 このところ「教育虐待」という言葉がメディアを賑(にぎ)わすことが多くなってきました。「虐待」と名が付くまでではなくとも、いわゆる教育熱心な両親に育てられたOLさんも多いようです。

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「私は中高一貫の女子校を受験して入りましたが、受験勉強は激しくキツかったです。小学4年生から6年生まで1週間ず~っと塾。土曜日も日曜日もなし。弟と妹を連れて家族旅行に出かけちゃうときも、私は祖父母宅に預けられて勉強ざんまい。自分で言うのもなんですが、素直だったので、親に言われたことは絶対でした。無事入学してからはその反動で全然勉強せず、大学も推薦入学。小学4~6年生の勉強漬けの夢を今でも見る程度にはトラウマになっております(笑)」(ゼネコン・25歳)

「母は比較的のんびりしていましたが、父が厳しかったです。中学まではテストで90点未満を取ってくると、その教科を正座して1時間勉強するという罰が。3教科90点未満だと3時間も正座しなきゃいけなくて、あの時代の正座があったから、私の足は太くなったんだ~!と思ったりしますが、でもまぁ、それなりの学歴を得て、悪くはなかったなと思っています」(商社・24歳)

「完全に昭和な家なので『男の子はしっかり勉強、女の子はおっとり』と育てられました。私は小学校から大学まで私学での~んびり過ごしたのですが、2人の兄たちは大変そうでした。週の半分くらい塾やら家庭教師やら、テストも逐一チェックされて、泣きながら勉強していることも。あぁ男に生まれなくて良かった、という感じです」(アパレル・27歳)

「高校まで公立だったのですが、突然勉強に目覚めた私を母が猛烈に応援してくれました。高3のときは自分で髪の毛を洗ったことはない(失笑)。髪を洗って乾かすだけでけっこう時間を食うので、いつも母が洗面所で洗ってくれました。その間もずっと英単語を覚えるという......。とにかく勉強だけができる環境を作ってくれて、私は一日中勉強をしていたイメージ。お陰さまで志望校に合格しましたが、高3の1年間を振り返ると、人の道に外れてたなって(笑)」

(コンサル・26歳)

「両親ともに高学歴で、私は一人っ子。小学校の頃から、絶対に頭がいいはずだ、的なことを言われ続けて、常に2学年上の勉強を自宅ではさせられていました。ちょっとデキないと母は『あぁ、私の育て方が悪かった』と言うから、そんなことはないと頑張る。父は『お前は生まれつき良い遺伝子をもらっているんだぞ』とプレッシャーをかける。本人たちは気づいていないと思いますが、けっこうキツかったです。80点台のテストは見せるのが苦痛だったなぁ」

(広告・27歳)

「弟は激しくやられてました。言われた通りに勉強しないと50センチ定規でお尻ぶたれたり、外に閉め出されたり。子ども心にあれじゃあ、勉強が嫌いになるよね~と思ったものです」(証券・24歳)

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「結婚したら教育ママになりそう」と答えたOLは38%でした。

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