サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2019年8月 4日号
結論出てます!女性に「お前」は...
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OL400人は考える・それってどうよ!?/607=池野佐知子

OLさんたちとお食事をしたとき、「いいな、と思っていた男性が私のことを『お前』と呼んで、一気に冷めた」という話に。一同が深くうなずき、昭和の女のわたくしはびっくり仰天しました。

   ◇   ◇   ◇

「『お前!』と呼び掛けられたら『お前って誰のこと?』と言い返します。いまどき、女性をお前って呼ぶセンスがまったく分かりません」(商社・27歳)

「『お前』は論外ですが、じゃあ、好きな人になんて呼ばれればいいのだろう?と考えると、名前か名前にチャン付けですね。好きでもない人に『お前』呼ばわりされたら、はらわたが煮えくり返ります」(コンピューター・25歳)

「先日、チームの飲み会でパートの30代後半の女性が42歳の上司に『お前さぁ~』と言われて、『ちょっと待ってください!私、夫にもお前と呼ばれたことないです。生まれて初めてお前って言われました』と憤慨していました。分かる、分かる。上司であるなら、なおさらその呼び方はナイヨ」

(情報処理・27歳)

「同じ課に『ドラえもん君』と課長に呼ばれているコがいます。彼女に『お前と呼ばれるのとドラえもん君と呼ばれるのとどっちがいい?』と聞いたら、『ドラえもん君』と言っていました。『君』がついてるからかな?(笑)」

(損害保険・26歳)

「社風だと思いますが、弊社はみんな下の名前で呼び合います(上司に対しても)。女性の場合は『呼び捨て』『ちゃんづけ』『さんづけ』、男性の場合は『呼び捨て』『くんづけ』『さんづけ』がデフォルト。たまに名字にちゃんづけの人とか、キムタクみたいに名字と名前を縮めてくっつけられている人とかはいます。なんか風通しがいいですよ~」(IT・25歳)

「いまどき『お前』呼ばわりされてキュンとする女性は、よほど古風な人かMか、だな」(食品・23歳)

「お前話とは外れますが、結婚している先輩たちが『名前で呼ばれたい』と言っていました。名字だと(改名している人は)自分の個性が死んじゃう感じなんですって。だから既婚の先輩はできるだけお名前+さんで呼んでいます」

(アパレル・28歳)

「合コンのとき、男性陣が隠れていろいろな呼び方をしていたことが判明。胸の大きなコは『おっぱいちゃん』、目の大きなコは『クリクリちゃん』、ぽっちゃりしてるコは『おデブちゃん』、私は眼鏡かけてるから『眼鏡ちゃん』。どれもまんまや~ん!と知能指数を疑いました(笑)」(石油・25歳)

「付き合い始めたとたんに私のことを『お前』と呼ばれ、引きました。しかもカレの友達の前でも、お前を連発。男の見え? 男の権威? 酔っぱらって気が大きくなったのでカレのことも『お前』と呼んでやりました。そしたら、カレの友達、大爆笑。スッキリ。もちろん別れました」(不動産・26歳)

「『決めた~決めた~お前と道連れに~♪』と歌う上司がものすごく悦に入っていて、ちょっとイヤ」

(都市銀行・24歳)

   ◇   ◇   ◇

「カレに限らず『お前』と呼ばれるのは嫌」と答えたOLは98%。

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