サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2019年5月26日号
恒例!2019年「トンデモ新人」
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OL400人は考える・それってどうよ!?/597 =池野佐知子

長い連休の後、五月病が気になる頃ですが、今週は恒例の「今年のトンデモ新人」をご紹介。数年前に「トンデモ」と称された人たちが、今度は先輩になってコメントをくれていたりします(笑)。
  ◇   ◇   ◇
「すご~く感じのいい新人クン。私の注意や指摘を丁寧に聞いて、なるほど~というふうに深くうなずいて、でも、なかなか仕事を始めない。『そろそろ仕事しよっか』と言うと、『あ、先輩の指摘があまりに的確だったので、感じ入っていました』と必ず答えて、一生懸命仕事をします。私、彼の手のひらで転がされてるのかなぁ」(飲料水・25歳)
「弊社は私服。皆自由な格好で出勤しますが、今年の新人ちゃんのうち2人がファッショニスタの座を狙って(いるように見える)激しいコーディネート合戦を繰り広げています。確かに2人ともトレンドを上手に取り入れてオシャレ。本気が伝わってきます。ある人が片方のコに『いつもシャレたコーデだけど、毎日どれくらいかけて服選んでるの?』と聞いたら、『前日から3コーデしています。だいたい1~2時間かかるかなぁ』ですって。若いってスバラシイ!」(IT・29歳)
「配属初日に、ある新人女子のママが『どうぞよろしくお願いいたします』と一人一人の席にお菓子を置いていきました。それもイケてる手土産系。ママも若くてキレイ。そういう行為、娘なら居ても立ってもいられないくらいお恥ずかしいことだと思うのですが、当の彼女は『ほんと、すみません、母が出しゃばって』と涼しい顔して、大物ぶりを発揮していました」(コンサル・24歳)
「会社にいるときはおとなしく真面目な感じだったのですが、飲み会で酔っぱらったら、自分のことを名前+ちゃんで呼び始めた新人ちゃん。それはまぁ、いいんですが、上司のことも名前+ちゃんで呼び始めたときはさすがに止めました。しか~し、上司はまんざらでもない様子。鼻の下伸びまくっていました(失笑)」(商社・27歳)
「ある日突如さまざまなトラブルが続き、新人Jに『ごめん、今日はアシストしてね』と言うと、『あ、すみません。残業は早めに伝えていただきたいです。今日は無理です』ときっぱり言われてしまいました。ボーゼンと彼女の後ろ姿を見送った私を同期が終電までフォローしてくれました(涙)」(コンピューター・26歳)
「気難しい課長と『ポケモンGO』仲間になっていた新人クン。あの人心掌握術、学びたいです」(通信・27歳)
「新人ちゃんにいきなり合コンに誘われてびっくり。『先輩だったら、私たちの合コンでも浮かないかなぁ~って』と言われて、褒められてるの?バカにされてるの?どっちか分からないままに先約があって断りました」(アパレル・26歳)
「社員食堂で『私っておばちゃんじゃない?』と言った33歳の先輩に『そうですね』と答えた新人ちゃん。震えました」(旅行・25歳)
  ◇   ◇   ◇
今年もオフィスにはさまざまな"新しい風"が吹いています。

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