サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2019年4月14日号
ストレスためず、お金ためよう
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OL400人は考える・それってどうよ!?/592=池野佐知子

金融広報中央委員会が発表した昨年の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身者の20代で将来への備えがない人は45・4%、30代では39・7%ということです。OLたちの貯蓄事情はどうなっているのでしょうか?
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「実家から通勤しているので、生活費として家に5万円入れています。友達が『そのお金は一般的に親が貯金してくれるもの』と言うので、それを真に受けて、それ以外は使いまくって日本経済を盛り上げています(笑)。ですから自分の貯金通帳はいつもお給料日前に4桁。最もひどいときで1300円程度になってしまったこともありました」(鉄鋼・25歳)
「私の趣味は貯金。財テクではなく貯金です。社会人になりたてのときに忙しくて使う時間がなく、実家ゆえに食費や光熱費もかからず、気づいたら150万円強、たまっていたんです。通帳を眺めるのが楽しくなって、そこからは意図的に貯蓄を始めました。給料天引きで毎月7万円。普通預金にはいつも10万円だけを残す形であとは定期に。気づいたら1000万円の大台に乗っていました(ピース)」(広告・28歳)
「私自身はまぁ、年齢並みだと思うのですが、カレが貯蓄ゼロどころかマイナス10万円近いと聞いて愕然(がくぜん)とし、別れも考えました。社会人で貯蓄ゼロってありえないと言ったら『この間ニュースで20代の半数近くは貯蓄ゼロって言ってたよ。なんか安心した』との返し。結婚は無理です」(商社・26歳)
「貯金って必要かなぁ?若いうちはお金をためるより経験のほうが大事。私は入社以来、ボーナスは全部使いきることを目標に海外旅行や国内旅行、お稽古(けいこ)ごとやイベントに使いまくっています。定期預金はなく、普通預金に1万いくらかがフツーです」(商社・25歳)
「カード支払いに追われて貯金が少しできるとドドーンと返済に出ていく感じ(汗)。30代までに少なくとも100万円はためたいのですが~」(商社・26歳)
「20代、30代の貯蓄ゼロが多いという報道がまさに私たち!と、同期とそんな話になり、みんなでこの4月から積立預金を始めることに。目指せ1000万!まずは毎月3万円から始めます」(アパレル・26歳)
「貯金は500円玉貯金だけ。なんですが、社会に出て3年。すでに50万4500円たまりました。この調子でいくと30歳で176万円超えの予定。うっしっし~」(旅行・25歳)
「社会人になって早々に一人暮らしを始めたこともあり、恥ずかしながら貯金はゼロ。毎月の赤字をボーナスで補填(ほてん)する感じです。自宅通勤もできたので、自宅だったらどんなにお金がたまっただろうと思うとちょっと悲しくなりますが、自由な一人暮らしは捨てられません」(食品・26歳)
「貯金はゼロですが株は持っています。優良株なのでまぁまぁな財産。今の時代、銀行にお金預けてもいいことないし」(商社・30歳)
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「貯金がゼロ」は23%。「借金あり」は18%という結果。平均貯蓄額は108万円でした。

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