サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2018年10月28日号
何年先の「予約」なら待てる?
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OL400人は考える・それってどうよ!?/569=池野佐知子

このコーナーのイラストを担当している千原櫻子さん。お寿司(すし)屋さんの予約を8年後に入れているそうです(それが最短の予約なんですって!)。なんとも気の長いお話。今週は「予約」にまつわるアレコレを聞いてみました。
  ◇   ◇   ◇
「会社の同僚Hちゃんは超人気者。"予約の取れない人"として有名です(笑)。お友達も多い上に、ラブラブのカレもいて、習い事もいっぱいしていて、家族の行事も多い。なので、部内の会合などはHちゃんのスケジュール優先。それでも誰も文句を言わない、それだけの人気者!」(IT・27歳)
「カレが人気のイタリアンに3年4カ月後の予約を入れてくれました。最短で予約が取れるのがそのタイミングらしいです。遠いと言う私に『でも、その時まで付き合おうという目標ができるじゃん?』と言うカレ。目標?......なんか、違う気がする」(アパレル・27歳)
「夏のボーナスをはたいて清水の舞台から飛び降りた、有名メゾンのバッグの購入。完全オーダーメードゆえ、お願いしてからできあがるまで3年はかかるらしいです。3年後といえばちょうど30代になる年。東京オリンピックが決まったときも、『東京オリンピックのときは29歳かぁ』と思ったこと、思い出しました」(証券・27歳)
「大学時代に仲間と『社会人5年目のお祝いに出かけよう、その時の自分たち、どうなってるかね?』と予約をした高級リゾートホテル。私をはじめ、一緒に計画を立てた他3人全員忘れていて、ホテルから予約確認がきてびっくり!行くのも面白いね、と話したのですが、誰もスケジュールが合わず。『あの頃は、こんなに仕事に忙殺されるとは思っていなかったね~』と遠い目をしながら、話しました」(飲料水・27歳)
「どうしても行けないお店があります。最初に予約したときは友達が盲腸炎に。2度目に予約したときはシェフがインフルエンザに。3度目に予約したときは私が急な出張に。4度目に予約したときは一緒に行こうと思っていた当時のカレに浮気され、5度目に行こうと思ったときは実家の父が倒れました。何かの力が働いて、絶対に私をその店に行かせないようにしてるのかなぁ、という感じです(笑)」(コンピューター・26歳)
「5人でお食事をする約束をしていて、私がお店を予約したのですが、どの店に予約したかが分からなくなる大失態。メールを見たり、予約サイトをチェックしたり、電話の履歴を見たりしたのですが、結局分からず、別の店を予約しました。当日、お食事会が始まってから最初に予約した店から電話が。平謝りに謝って、翌週、食事に伺いました。予約はきちんとメモしなきゃ」(広告・26歳)
「友達が男性を紹介してくれると言うのですが、『どんな人?』と聞いたら、『予約が取れない店の予約も取れる人』との答え。分かるような、分からないような。安心な人のような、そうでないような」(商社・30歳)
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たかが予約、されど予約。ちなみに「予約の取れない店を予約できる人は素敵(すてき)」は77%でした。

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