サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2018年10月14日号
遅刻のチは「恥」と知れ!
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OL400人は考える・それってどうよ!?/567=池野佐知子

美術家の横尾忠則さんが、美術館職員の「遅刻」に腹を立て、展覧会が開催できなくなったことが話題になりました。報道だけでは事情が分かりにくいのですが、今週は「遅刻」にまつわるあれこれをOLさんに聞いてみました。
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「18歳年上の天才クリエーターと打ち合わせの際、遅刻してはいけないと30分前に待ち合わせ場所に到着して待っていました。すると、10分遅刻して御大登場。『30分前から待ってたな。認める』と言われたんです。聞けば、待ち合わせの何分前に私が到着するか、近くのカフェから眺めていたそう。こわっ。だったら10分遅刻せずに定刻に来いや!とも思いましたが、彼の中では『自分に会うなら30分前には来い』と考えていたようで......。思い返すとやっぱりヘンですよね(笑)」(広告・26歳)
「遅刻魔の後輩クン。親族の入院や体調不良の理由は使い果たして、昨日の言い訳は『道路の真ん中で鳥が死んでいたから(それを放置できなかった)』。ここからは動物シリーズなのかな、と、なんだか楽しみです」(IT・25歳)
「デートするとき、少し遅れて行くほうが『軽い女じゃない』と思われそうで、いつも10分程度遅れて行っています。合コンとかも。実際は時間にルーズな女と思われているかもしれませんが、初めてカレができた高校時代からのマイルールなので、変えられません(女同士の集まりや仕事は時間厳守です)」(商社・26歳)
「社会人になって最初に徹底的に教えられたのが『時間厳守』。現場には最低でも10分前には到着すべし、というミッションでした。学生時代はどちらかというとルーズだったのですが、すっかり時間厳守派になり、いまでは時間通りに来る人にも『時間通りに来るなんて何?』と心の中で思ってしまうような人間に。それはそれで、良くないと思うのですが」
(飲料水・26歳)
「遅刻しがちな同僚女子が『明日は本当に遅刻なしだからね』とみんなに念を押され、それでも朝イチバン6時30分集合に遅刻しない自信がなかった彼女は、なんと、取引先の入り口前の花壇脇で野宿!!!!段ボールを体に巻いて寝ている姿を見たときは、驚きのあまり後ずさってしまいました(10月後半)。今でも語り継がれる彼女の伝説です」(食品・27歳)
「遅刻はかっこ悪いので、日々ものすごく気を付けています。スタンダードで15分前到着。まれに電車事故などで遅刻をすると、かなり気持ちが下がります。『こういうこともあるから、もっと早く着くようにしなきゃ』と後悔しきり」
(家電・29歳)
「みんな忙しいので仕方がないとも思うのですが、4人で予約したレストランで私1人定刻に到着し、30分たって1人、1時間たって2人がやっと来るということがありました。私の大切な時間を奪っているという自覚なく、楽しく食事をする3人の太い神経を尊敬しました」(イベント企画・28歳)
  ◇   ◇   ◇
「どちらかというと遅刻魔」は53%。時は金なり、ですが、わたくしも遅刻系でございます。

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