韓流特集第2弾
今をときめくヒョンビンやパク・ソジュンだけではない。韓国には数多のイケメン俳優が人気、実力ともに華を競い合っている。これからの秋の夜長、必ずや眼福となるドラマを紹介しよう。先週号に引き続き、達人3人が、どハマり作品を惜しげもなく一挙放出!
今年の上半期、コロナ禍のステイホームに後押しされるように韓流ドラマブームが巻き起こった。その〝顔〟であり、世の女性たちを骨抜きにしたのが、「愛の不時着」のヒョンビンと「梨泰院(イテウォン)クラス」のパク・ソジュンだ。だが、彼らは氷山の頂点ではあっても、一角にすぎない。それほど韓流ドラマには数多(あまた)のイケメンが登場し、層の厚さを見せつけてくる。韓国ドラマ視聴歴18年の愛好家、山本裕子さんに尋ねると、最近の傾向をこう分析してくれた。
「目下、韓国の人気俳優のトレンドは〝塩顔〟。私も個人的には一重か奥二重で、切れ長の目の人をつい追いかけてしまいます」
そんな〝塩顔イケメン〟の筆頭株がパク・ヒョンシクだ。裕福な家庭の出身で、育ちの良さからくる素直な性格や澄んだ瞳が印象的。アイドルグループZE:A(ゼア)のメンバーとしてデビュー後、14年に「家族なのにどうして〜ボクらの恋日記〜」で新人演技賞を受賞、スターダムへと駆け上った。17年に「力の強い女 ト・ボンスン」で演じたのは、ゲーム会社のカリスマ社長役だった。サラリと「遊ぶことが仕事」と言ってのけるツンデレ役で一世を風靡(ふうび)。米ドラマをリメークした18年「SUITS/スーツ〜運命の選択〜」では、天才的な記憶力を持ちながら偽の経歴を生きる粗削りな青年を見事に演じ切った。
「185㌢の長身と、甘いキュートな顔立ち、スマートな身のこなしがたまらない。そんな外見だけでなく、まるで当て書きされたように、どんな役も自分に引き寄せる演技力の高さも大きな魅力です」(山本さん)
そして18年、「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」で国民的年下彼氏となり、日本の〝お姉さん〟たちを同じく〝完落ち〟させたのがチョン・へインである。
「彼の魅力は清潔感と豊かな表現力。美人なのに自信のない30代半ばの女性と、その親友の弟との恋愛ドラマですが、年上の彼女にひたすら『好きだ!好きだ!』と言い続ける姿に、〝落ちた〟女性たちが続出。こんな男のコが来ちゃったら、拒絶するのは到底無理ですよ(笑)」(同)
同じく、さっぱりと清潔感ある面立ちが魅力のカン・ミンヒョクもスルーできないという。その素顔は几帳面(きちょうめん)な完璧主義者。実力派人気バンドCNBLUEのドラム担当だが、10年に役者としてデビュー。最高視聴率45・3%を記録した「棚ぼたのあなた」では頭脳明晰(めいせき)なプレイボーイを演じ、次世代演技アイドルとして大人気となった。その後、若手スターが勢ぞろいした「相続者たち」などを経て、17年「病院船〜ずっと君のそばに〜」で初主演を果たした。
「年上の女性主人公をピュアに愛する優しい内科医役です。白衣が似合って、すごくカッコいい」(同)