サンデー毎日

対談
艶もたけなわ
2020年3月29日号
半﨑美子 シンガー・ソングライター
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阿木燿子の艶もたけなわ/294

全国津々浦々での地道な音楽活動が評判になり、いつしか〝ショッピングモールの歌姫〟と呼ばれるようになった半﨑さん。優しさに溢れ、心に迫る歌たちが、多くの人の感動を呼んできました。いよいよ今年は、全国ツアーにも挑みます。そんな彼女は、実は涙もろさも有名。対談の最中には、感極まって涙がこぼれる場面が幾度も......。

◇私の原点はショッピングモール。これからも初心を忘れず歌いたいです。

◇ショッピングモールで歌うのも、色々と手続きが要るんでしょう?

◇そうなんです。入館申請書を出したり、保険に入ったり、作業報告書を提出したり。

阿木 ずっと半﨑さんにお目にかかりたいなと思っていたので、今日はとても嬉(うれ)しいです。

半﨑 ええ! そんなあ! 私の方こそ光栄です。

阿木 今、凄(すご)くお忙しいのでは?

半﨑 いえ、それほどでも。基本的にはコンサート、ショッピングモール、それ以外に学校とか施設に歌いに行くことも多いです。

阿木 半﨑さんには〝ショッピングモールの歌姫〟というキャッチフレーズがよく付けられますが、5000人が入る東京国際フォーラム・ホールAを一杯に出来る実力がお有りになるのに、今でもショッピングモールで歌われているとか?

半﨑 はい、歌っています。

阿木 でも、困らないですか? お客さんが通路に溢(あふ)れたりして。

半﨑 確かに、警備の方が付いて下さったりするのは、昔はなかったことですね。でも、私にとってかけがえのない場所なので、行くのが楽しみなんです。

阿木 そもそもご自分の活動の場に、ショッピングモールを選ばれたのは?

半﨑 人が沢山(たくさん)集まる場所だから、大勢の人に私の歌を聴いて頂けると思って。

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