サンデー毎日

対談
艶もたけなわ
2019年10月13日号
牧山純子 ジャズバイオリニスト
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阿木燿子の艶もたけなわ/271

芸術を楽しみたくなる秋。今回のゲストは、プロのバイオリニスト・牧山純子さんです。大学卒業後、ジャズの勉強のため米国の名門・バークリー音楽大学で学んだ牧山さん。現在はライブやコンサートと並行して、情報番組のコメンテーター業も務めます。クラシックとジャズの違いから、ジャズ業界の裏話まで、よもやまにお話し頂きました。

◇きちんと意志を持って弦を弾くと、音にも意味が出てくるんです。

◇牧山さんのファンって、おじ様が多そうですが?

◇ええ。私、若い人にモテないんです。どうしたらいいんでしょうか?(笑)。

阿木 牧山さんとこうしてお話をするのは初めてですが、主人(宇崎竜童氏)がコンサートでご一緒させて頂いたり、共通の友人がいたりして、まったくそんな気がしません。それにしても華奢(きゃしゃ)でいらっしゃいますね。この細い体で、エネルギッシュにジャズバイオリンを弾かれるとは。

牧山 私、バイオリン歴だけは長いものですから。

阿木 牧山さんは4歳からバイオリンを始められたんですよね。それで20代でジャズに目覚められて、米国のバークリー音楽大学に留学なさった。

牧山 私、もともとがクラシック出身なもので、音楽は英才教育で良い先生について習うものだ、という固定観念があったんです。で、ジャズを学ぼうと思った時、ジャズのバイオリンを教えてくださる先生が、日本には見当たらなくて。

阿木 そういえば、音色の美しいバイオリンは、ジャズでは少数派かもしれませんね。

牧山 でも後から考えてみたら、ジャズの場合はレコードの名盤から学べたのに、私はひたすら先生を追い求めて、バークリーの門を叩(たた)いた感じですね。

阿木 渡米する前は、ジャズの知識がほとんどなくて、入学してから苦労をなさったとか?

牧山 ジャズにアドリブがあるということも知らなくて。

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