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2024年3月 3日号
芸能 転んでもただでは起きない女優 再ブレーク「吉田羊」の凄み
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 年齢非公表の女優・吉田羊がNHK大河ドラマ「光る君へ」や民放ドラマの話題作「不適切にもほどがある!」(TBS系)に出演。再ブレークしている。

「8年前に20歳年下のジャニーズタレントとの〝お泊まり報道〟で、ジャニーズファンからのクレームで〝芸能界から消える〟と言われた。だが2022年、23年に2冊の本を出版し、歌手としても活躍。今年は2本のドラマ。再ブレークしたと言ってもいいでしょう」(放送ライター)

 下積みを長く経験した吉田は、15年に上半期の連続ドラマ3本に加え、映画2本、CM6社と絶好調を迎えた。当時、推定年齢40歳前後といわれ、遅咲きの大ブレークと騒がれた。

「男性スキャンダルもなく飛ぶ鳥を落とす勢いの吉田が、16年4月に発売された『週刊ポスト』にジャニーズ事務所の人気グループ「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔と自宅マンションでの〝7連泊愛〟を報じられた。中島は、吉田より20歳以上は年下。吉田にとっての初スキャンダルは、大醜聞になってしまったのです」(女性誌記者)

 当時の旧ジャニーズ事務所(現・スマイルアップ)はタレントの恋愛はご法度。事務所は吉田との交際を否定。吉田の事務所も「役者の仲間の一人」と男女の関係を否定した。

「中島は吉田のマンションに入り浸り状態といわれ、周囲を警戒しながら食事デートを繰り返していた。吉田に食事代を払ってもらっていたといいます。いくら双方が否定しても、中島のファンは黙っていなかった。〝早く別れろ〟といった罵詈雑言(ばりぞうごん)が飛び交ったのです」(芸能ライター)

 中島とのスキャンダルが発覚した頃、吉田は4本の出演映画公開を控え、CM12本を抱える〝CM女王〟と呼ばれていた。それが一転、旧ジャニーズ事務所の横やりで芸能界から干されるのでは、と囁(ささや)かれた。

「ところがその頃、旧ジャニーズ事務所はSMAP解散騒動で激震していました。吉田を干すどころではなかった。しかし、このスキャンダルで吉田の露出はCMを含め激減したのは確かです」(ドラマ制作会社スタッフ)

 中島とのスキャンダル以降、吉田が旧ジャニーズ事務所のタレントと共演することはなかったが、昨年4月期にTBS系で放送された日曜劇場ドラマ「ラストマン―全盲の捜査官―」で吉田は7年ぶりに旧ジャニーズ事務所の永瀬廉と共演。

「吉田は前年の22年にグルメエッセー、翌23年には自ら着物のスタイリングを行ったフォトエッセーの2冊を刊行。歌手として初のコンサートも開きました。女優としても主演ではありませんが、コンスタントにドラマに出演していた」(同)

 今年に入って、吉田は大河ドラマ「光る君へ」に抜擢(ばってき)。朝廷内で絶大な権力を持つ藤原道長の姉・詮子(あきこ)とという大役を演じ、TBS系の〝不適切〜〟では現代から昭和60年代にタイムスリップするフェミニストの社会学者を演じている。

「〝不適切〜〟では、ドラマ内容だけでなく、吉田の着用メガネにも注目が集まっています」(ドラマ関係者)

 吉田の円熟味が増した凄(すご)みの演技が今年のドラマ界の話題をさらいそうだ。

(本多圭)

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