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2023年10月29日号
芸能 紅白歌合戦はどうなる? 「演歌第7世代」急浮上のワケ
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 創業者のジャニー喜多川氏(故人)の性加害事件で信用を失墜したジャニーズ事務所は、10月17日付で「SMILE-UP.」と社名変更。新エージェント会社名はファンからの公募で決めて新たなスタートを切るもようだ。

 だが、今年のNHK紅白歌合戦に旧ジャニーズ所属タレントの出演が絶望視される中、演歌第7世代として活躍している辰巳ゆうと(25)、新浜レオン(27)、二見颯一(そういち)(24)、彩青(りゅうせい)(21)、青山新(23)の5組が初出場するとの仰天情報が流れている。

「ジャニー氏の性加害を受けて、NHKの稲葉延雄会長が社名変更前にジャニーズタレントの〝新規契約は行わない〟と公言していたことで、所属タレントの紅白欠場の可能性が高くなりました。一方で、演歌枠も氷川きよしの歌手活動休止で1枠空く。これまで演歌第7世代と言われながら、彼らの中から一人も紅白出場経験者がいない。5組同時に初出場させれば、どこからもクレームをつけられない。NHKの歌番組関係者は5組全員を推す方向で動いているようです」(芸能プロモーター)

 紅白には毎年、ジャニタレが5~6組出場していたが、以前から双方の癒着が噂(うわさ)されていた。そのため受信契約者の視聴者を刺激しないために、今年は減らす予定という。一部予想では2組と言われていたが、稲葉会長の発言で、ゼロになる可能性も出てきた。

 そのジャニーズ枠のほか、前述したように演歌枠も、氷川が活動休止に入っていることで、「辰巳ゆうとら第7世代に期待がかかっているというのが業界でのもっぱらの声です」(音楽ライター)という。

 令和の時代に入って、お笑い界では20〜30歳代前後の第7世代と呼ばれるお笑いタレントが活躍しているが、演歌界の第7世代といえば、かつての筆頭は2016年にデビューした真田ナオキ(33)だった。17年には中澤卓也(28)もデビューしている。二人とも日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した。

「中でも、リードしていたのは中澤と言われていたのですが、彼は女性スキャンダルで躓(つまず)いてしまった。真田は33歳で第7世代かどうか微妙。現在、演歌第7世代を代表するのは辰巳、新浜、二見、彩、青山の5人といわれています」(演歌ライター)

「この5人はデビューして間もなくコロナ禍に入ってしまった。コロナ禍でコンサートや新曲のキャンぺーンができない中、配信ライブやユーチューブで地道に活動してきました。アイドル並みに女性ファンを掴んでいるし、人気番組『NHKのど自慢』にも出演しているなど紅白の視聴率アップには大いに貢献できると思います」(同)

 大手プロ役員も言う。

「もしジャニタレ枠がゼロになってしまえば、少なくとも5枠は宙に浮くでしょう。その枠をめぐって、芸能界の実力者の動きが活発化することは間違いない。だが、NHKの独自判断で演歌第7世代の5人全員を選べば、実力者らが付けいる隙(すき)もないでしょう」

 紅白出場者選びの正常化のためにも、紅白スタッフの英断に注目だ。

(本多圭)

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