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2023年7月27日号
芸能 性加害騒動から1年が経過 香川照之に〝ドラマ復帰〟の声
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 昨年夏の『週刊新潮』に銀座のクラブホステスへの性加害が報じられ、地上波から干されている俳優・香川照之(57)――。その香川が「七月大歌舞伎」で母親と父親の自殺ほう助の疑いで逮捕・再逮捕された市川猿之助(47)の代役で歌舞伎座を沸かせた。

 そのため、秋の番組改編で民放ドラマのキャスティング候補に挙がっていることがドラマ関係者の取材でわかった。

「香川については、以前から復帰待望論がありました。猿之助の心中事件で、香川が歌舞伎俳優・市川中車として猿之助の代役を見事果たしました。約40年前に父親・市川猿翁(えんおう)(83)が歌舞伎座で初披露した両宙乗りに初めて挑戦し絶賛されているのです。それでテレビ界から〝そろそろ復帰させてもいいんじゃないか〟との声が出るようになったのです。TBSのドラマスタッフが秋ドラマ出演を検討しているとの情報まで出回っています」(情報番組関係者)

 猿之助事件は今もって歌舞伎界に激震が走っている。猿之助の逮捕で〝澤瀉屋(おもだかや)〟はリーダー不在だ。そのため、猿翁の実子である中車を中心に厳しい難局を乗り切ろうとしている。

「心中事件は猿之助の明治座での『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』中に起こったため、香川の長男・市川團子(だんこ)(19)が昼の部の代演を務めて無事終了。猿之助の7月の歌舞伎座『七月大歌舞伎』の昼の部『菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)』の斧定九郎役を市川中車が務め、中車の両宙乗りが初日から観客を感動させています。ドラマ待望論が出てきた理由は、〝香川のみそぎは済んだ〟と見ている人が増えている証しでしょう」(演芸ライター)

 香川は性加害が報じられたことでレギュラー番組をすべて降板し、複数のCMも降板。残ったのは、莫大(ばくだい)なCM違約金だった。香川は歌舞伎役者としては遅咲きのデビューだけにギャラは安い。それだけにギャラが高額なドラマ復帰を果たしたいところだ。

「猿之助が重要な役で出演していた、天海祐希の主演映画『緊急取調室 THE FINAL』が今回の事件で公開が延期されました。猿之助の代役として、名前が挙がったのが香川でした。彼の演技力は高く評価されているんです」(ドラマ関係者)

 香川はTBSの人気ドラマシリーズ「半沢直樹」で、名バイプレーヤーとして大ブレークした。昨年10月からスタートした〝半沢〟と同じ枠の日曜劇場ドラマ「アトムの童(こ)」にも出演が決まっていたが、セクハラ報道で降ろされた。

「TBSで〝香川復帰〟として囁(ささや)かれている番組は、10月からの日曜劇場です。ドラマは〝スポ根〟もので、主演は日曜劇場ドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』の劇場版を大ヒットさせた鈴木亮平です。他のキャスティングは正式に決まっていません」(前出の情報番組関係者)

 香川の性加害騒動からおよそ1年が経過しようとしている。猿之助の復帰が絶望視されている今、香川が〝澤瀉屋〟を守る――。そのためのドラマ復帰は果たして実現するのかどうか。要注目だ。

(本多圭)

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