お笑いコンビ、オリエンタルラジオの中田敦彦(40)が、5月29日に自身のYouTubeチャンネルで「『松本人志氏への提言』審査員という権力」とのタイトル動画を投稿、騒動になっている。
動画では「松本色が濃すぎてちょっとおなかいっぱいになっちゃっている」「審査員、ちょっと何個かやめてもらえないですか」などと、お笑い界の多くの賞レースの審査員を務めていることを約40分にわたって批判を展開した。
「中田発言を巡って、お笑い界だけでなく、著名人らも続々と参戦。賛否両論が飛び交ってますが、中田の性格を知るお笑い関係者やテレビ局スタッフからは相手にされていません」(お笑いライター)
中田がデビューから2年前まで所属していた吉本興業関係者も「基本的にはウチのタレントは中田を相手にしてません」と言う。また、中田が動画で「霜降り明星」の粗品の名前を突然出して「粗品クンはどう思う?」と述べたことに相方のせいやは、「真っ直(す)ぐ勝負してないウンコみたいなやつが相方の名前使うな中田」と、ツイッターで嫌悪感をあらわにした。
「M―1グランプリ審査員の経験もある〝なにわの女帝〟と言われる上沼恵美子もテレビ番組で〝なんでこんなこと言うたんでしょう〟と中田に批判的です」(バラエティー番組スタッフ)
オリラジは2020年末で吉本を退社。相方の藤森慎吾(40)は退社後も吉本との関係が良好で、ドラマやCMの仕事も入っている。交友関係もインスタグラムにアップされた最新のプライベート写真を見ると、俳優の小栗旬、プロ野球選手の内川聖一さんなど人脈が幅広いことがうかがえる。一方、中田の仕事はYouTubeチャンネルが中心で、テレビ局からのオファーはほとんどない。
「藤森は気配りの人と言われるほど後輩やテレビ局の現場のスタッフにも気を使う。友人関係も大事にする。中田は吉本時代から後輩の面倒は見ないし態度が大きい。これじゃ、嫌われますよ」(前出の吉本関係者)
その孤立無援の中田が松本に喧嘩(けんか)を売った。相方の藤森は中田の動画投稿について、自身のYouTubeで「(松本さんに)オファーがあって、需要があるわけだから、それは揺るぎない事実ですし」と反論。中田に対しても「そこまで啖呵(たんか)を切ってやるんだとしたら、ここから先どんなものを提示できるのか、どんなものを生みだしてみなさんの関心を引けるのかなっていうところが大事」と意見した。
中田のもくろみとは一体、何だったのか。バラエティー番組関係者は「話題作りではないか」と語り、こう続ける。
「中田は5月6日放送のフジテレビ系のバラエティー番組『新しいカギ』にオリラジとして3年ぶりに出演した。今後のオファーを期待するには話題作りが必要。そのため一番ネーム力があるダウンタウンの松本をターゲットにしたのではないか。だとすると、中田の狙いは外れて、吉本芸人からは批判の声が上がった。投稿は失敗だったのでは......」
中田の動画投稿は、一部には共感を呼んだようだが、芸人として〝崖っぷち〟に追い込まれたことだけは間違いないだろう。
(本多圭)