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2023年3月 5日号
芸能 浮き沈み激しい芸能界の景色 明暗を分ける「二人の女優」
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 浮き沈みが激しい芸能界で明暗を分ける二人の女優がいる。

 芸能界を干された女優・のん(29)が地上波復帰へ。一方で、国民的女優といわれた泉ピン子(75)がテレビ界から消えるとの情報が流れている。

「のんが日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞したことで、民放はのんの存在を無視できません。地上波復帰は時間の問題と見られています。一方、泉ピン子は今春放送予定の橋田壽賀子追悼ドラマに名前がなかったことから、テレビ界から消えるのではないか、と言われているのです」(芸能ライター)

 のん主演の映画「さかなのこ」(2022年公開)が第46回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞。3月10日に日本テレビ系で授賞式が生中継され、事実上の地上波復帰を果たす。

「のんは13年上半期に放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で大ブレークした2年後、所属していた事務所との間で独立トラブルが発覚。当時、のんは能年玲奈という本名を芸名として使用していましたが、16年6月に事務所からの独立と同時に芸名使用禁止、芸能界から干されたのです」(ドラマ関係者)

 のんが干されたのは所属事務所の圧力ではなく、事務所社長が慕っていた芸能界実力者へのテレビ局の忖度(そんたく)ではないかと囁(ささや)かれた。のんはNHKだけは解禁になったが、民放は〝干された状態〟が続いていた。

「民放が忖度したとされる芸能界実力者のパワーが今年に入ってダウンしたのに加え、のんが日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞し、民放はのんの存在を無視できなくなったのです」(キャスティングプロ関係者)

 一方、国民的女優とまでいわれた泉ピン子はどうか。今春、TBS系で放送される「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」。人気脚本家の橋田壽賀子さん(故人)と「渡る世間は鬼ばかり」でタッグを組んでいた石井ふく子プロデューサーが担当する橋田さんの追悼スぺシャルドラマだ。そこに泉ピン子の名前がなかったことから、テレビ界から消える、との情報が報じられている。

「追悼ドラマの主演はジャニーズ事務所の相葉雅紀。相葉の相手役に上戸彩。脇を固めるのが『渡る世間は鬼ばかり』のメンバーだった角野卓造、中田喜子、藤田朋子ら。ナレーションは石坂浩二です。橋田さんと石井プロデューサーの寵愛(ちょうあい)を受けて〝渡鬼〟を支えたピン子の名前がないのは、橋田さんの死を利用したピン子の言動が影響したのでは、と言われています」(TBSドラマ関係者)

 ピン子は一昨年4月に亡くなった橋田さんの最期を看取(みと)ったと発言。その後、橋田さんの遺骨の一部を海洋散骨したとの発表に、関係者から「遺骨は持っていないはず」という疑問の声が上がり信用を失墜した。

「もともとピン子は傲慢不遜な態度を取ることでドラマ関係者から敬遠されていました。テレビ界から消えるのは時間の問題でしょう」(前出のドラマ関係者)

 復帰する女優、消える女優――。これも厳しい芸能界の景色かもしれない。

(本多圭)

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