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2023年2月12日号
芸能 衰えない「安室奈美恵」人気 韓国で電撃的〝復帰情報〟の真偽
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 2018年9月に芸能界から引退した安室奈美恵さん(45)。その安室さんに〝電撃復活計画〟が浮上しているとの報道が新年から独り歩きしている。週刊誌『女性自身』は音楽関係者の証言として、「安室さんと交流のある韓国の芸能関係者やイベント関係者が韓国での復帰を後押ししようとしている」と伝えた。

 だが、引退後も安室さんの近況を知る音楽関係者は「あり得ない」と否定する。

「安室さんから復帰話など聞いたことがありません。彼女は一度決めたことは曲げない。そんな安室さんの性格から考えれば、たとえ韓国でも復帰はありません」

 安室さんは17年9月、1年後の9月に電撃引退すると発表。18年6月3日の東京ドームでのファイナルツアーが最後のツアーといわれ、9月までの引退スケジュールは明らかにされなかった。しかし当時、ファンの多くは安室さんのラストライブは出身地・沖縄に違いない、とみていた。実際、18年9月15日、デビュー丸25年という節目に他のアーティストとともにスペシャルライブを開催、最後のマイクを握った。イベント関係者が振り返る。

「そのサプライズ公演を発表する前、安室さんが沖縄県民栄誉賞を受賞したときに県知事だった翁長雄志さんが膵臓(すいぞう)がんで急死。9月13日に県知事選が告示されたことで、15日に開催された安室さんのライブでのコメントが選挙戦を左右するのではと注目されたほどです。安室さんは沖縄の〝ヒーロー〟ですからね」

 安室さんは政争の具に利用されることなく、ラストライブを終えて引退、一般人となった。引退後の19年にApple Musicで安室さんの楽曲の配信が始まると、一週間で日本人アーティスト史上最多の再生数を記録。昨年もJRA(日本中央競馬会)のCM曲に安室さんの「Hero」が使用されるなど、引退後も安室人気は衰えていない。

「その一方でここ数年、韓国人DJが1980年代に日本で流行したシティーポップや昭和歌謡を韓国の音楽シーンに紹介。現地の若者の間で日本の懐メロがブームになって、韓国での安室復帰論が浮上していると『女性自身』が報じたのです」(音楽ライター)

『女性自身』によると、「2004年に初めて台北とソウルでコンサートを開催して以来、安室さんは何度もアジア公演を行っています。日本のみならず、韓国内でも安室さんの復帰を期待する声は根強い。近年、世界を席巻する韓国エンタメ界から熱いラブコールを受けての復帰計画が水面下で動いているそうです」などと音楽関係者の証言を掲載している。

 前出の音楽関係者は「安室さんの知らないところで復帰説が流れている。もう一度、安室さんでひと儲(もう)けしたい関係者が情報をリークし、復帰を仕掛けていると思います」と語る。

「安室さんは引退時に〝すべてやり尽くした。ステージに立つことはない〟と言っていました。それに芸能界にいた頃から人間関係を維持するのが苦手だった。人間関係の複雑な芸能界に戻ることはありません」(同)

 安室さんのことは、そっとしておいたほうがいいかもしれない。

(本多圭)

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