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2022年11月 6日号
芸能 橋田壽賀子の「追悼ドラマ」に「泉ピン子」の名前がない!?
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 昨年4月、95歳で亡くなった脚本家・橋田壽賀子氏の三回忌にあたる来年に合わせて、TBSは追悼ドラマの制作を進めている。しかし、代表作「渡る世間は鬼ばかり」の顔ぶれが揃(そろ)う中、泉ピン子(75)がキャスティングされていないことを『週刊文春』が報じた。

「橋田さんの代表作『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系=以下、渡鬼)は1990年から21年間放送され、全500回の平均視聴率は20・6%で、国民的ホームドラマと言われました。そのドラマの主役級の泉ピン子が、橋田さんの追悼ドラマにキャスティングされない。一体、何があったんでしょうか?」

 と放送ライターは首を傾(かし)げる。

 ピン子は元々は売れないお笑いピン芸人だったが、1970年代半ばから日本テレビ系の情報番組「テレビ三面記事ウィークエンダー」のリポーターとしてブレーク。

 その後、橋田さんが脚本を担当したNHK朝の連続テレビ小説「おしん」の母親役で女優として脚光を浴びた。橋田さんに演技力を評価され、「渡る世間は鬼ばかり」シリーズに抜擢(ばってき)された。

「一躍、橋田ファミリーの一員になったピン子は、橋田さんだけではなくプロデューサーの石井ふく子さんにも取り入った。二人の威を借りて、〝渡鬼〟の現場では俳優の演技にクレームをつけたり、新人女優をいじめたなどと報じられました。それについて、ピン子は泣きながら橋田さんや石井さんに〝やっていません〟と弁明し、信じさせてしまうんです」(元番組関係者)

 渡鬼の第3シリーズで、ドラマの主人公の岡倉節子役を演じていた山岡久乃(故人)さんは、ピン子をかわいがる橋田さんとの確執が噂(うわさ)され、突然の降板。ピン子は主役に昇格するや、ますます傲岸不遜な態度を取るようになったという。

 ピン子のデビュー当時からの元マネジャーは「ピン子は昔から作り話で人を惹(ひ)きつける力があった。要は、お涙頂戴で相手を信じさせるのが上手(うま)い。橋田さんはまんまとピン子の口車に乗せられたのではないでしょうか」と言う。

 続けてこうも話す。

「ピン子の息子役を演じたえなりかずきがいじめられたとの話は有名ですが、当時、えなりのマネジャーだった母親もピン子が買い漁(あさ)った高級ブランドのお下がりを買わされていました。息子が世話になっているために断れない。これも一種のいじめに見えました」

 ピン子のいじめに遭ったえなりは、彼女の顔を見ると震えが止まらないことから番組を降板させられた。

「ピン子は、ある番組でえなりについて〝誰のおかげであのガキ......〟と言って視聴者を呆(あき)れさせたこともありました」(芸能ライター)

 渡鬼のスタッフは橋田さんが元気なときは仕方なく、ピン子と付き合っていたが、会えば人の悪口しか言わないピン子を橋田さんの死後、いわば出禁状態にしていた。

「スタッフから敬遠されていたピン子が橋田さんの遺骨の〝海洋散骨話〟を吹聴し、彼女が出演する朗読劇の宣伝に利用した疑いも浮上。こうなると、橋田さんの名誉を傷つけたピン子に追悼ドラマの声はかからないでしょう」(TBS情報番組関係者)

 ドラマ界では〝ピン子離れ〟が加速しそうだ。

(本多圭)

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