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2022年8月14日号
韓国 金妍児さんが声楽家と結婚へ 「男シンデレラ」と"格差婚"か
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 2010年バンクーバー五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得した金妍児(キム・ヨナ)さん(31)が10月にも結婚することになった。所属事務所が発表した。お相手は声楽家のコ・ウリムさん(27)。コさんはソウル大学の声楽科を卒業、現在も同大大学院に在学中だ。「フォレステラ」というグループのメンバーとしてデビュー。ポップスも歌えば、声楽科出身らしくオペラもこなす歌手という評価だ。

 18年に金妍児さんが出演するアイスショーに、コさんが招かれたことが交際のきっかけのようだ。だが、コさんの知名度は韓国ではいま一つ。「音楽好きの人には知られているみたいだけど......」(ソウル大の現役学生)というのが、大方の評価なようだ。また「歌は聞けばうまいと思うけど、金妍児さんの知名度からすればやはり足元に及ばない」(韓国紙記者)とも。

 金妍児さんといえば、バンクーバーで韓国フィギュア史上初の金メダリストになり、14年ソチ五輪でも銀メダルを獲得。大会後に現役を引退したが、18年平昌(ピョンチャン)五輪の開会式で聖火の最終点火者を務めた。韓国スポーツ界の〝顔〟ともいえ、総資産も100億円以上とも言われている。一方、コさんは年下なのもあっていわば〝逆玉の輿(こし)〟、韓国では既に「男シンデレラになった」という声も出ている。

 とはいえ、金妍児さんの親は「コさんはとても誠実な男性で、ヨナの足りない分を補ってくれる包容力のある人」と喜んでいると韓国メディアは伝える。コさんの父は南部・大邱(テグ)市の牧師で、コさんは小学生の頃、父の教会で外国人労働者に韓国語を教えていたという美談も出てきた。

 実は韓国には、ライバルだった浅田真央さんのファンも多い。2人が世界の舞台で競い合う姿は、韓国人にも強い印象を残したためだ。韓国からは「マオさんはいつ結婚するのか」「ヨナも幸せになるから、マオもそうなってほしい」という声も聞こえてくる。

(浅川新介)

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