サンデー毎日

スポーツ・芸能
News Navi
2022年8月 7日号
芸能 旧統一教会に"隠れ入信"した「桜田淳子」は今も活動休止中
loading...

 日本中を激震させた安倍元首相の殺害事件。山上徹也容疑者を犯行に走らせた背景として、母親がハマった旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)への恨みとされているが、同教会は1990年代、アイドルだった桜田淳子が「合同結婚式」に事務所の反対を押し切って出席、芸能活動休止に追い込んだ宗教団体だった。

「統一教会に隠れ入信していた桜田は、92年8月の合同結婚式に事務所の反対を押し切って参加。彼女は事実上の引退に追い込まれたのです」(宗教ジャーナリスト)

 桜田は日本テレビ系のオーディション番組「スター誕生」で大手プロ・サンミュージックにスカウトされ、73年「天使も夢見る」で歌手デビュー。同年「わたしの青い鳥」で音楽祭の賞を総なめ。同じスタ誕出身の山口百恵、森昌子(ともに引退)の3人で〝花の中三トリオ〟として大ブレークした。

「78年にはドラマや映画、舞台女優として活躍。一方で、霊感商法が社会問題化していた統一教会に入信したとのウワサが流れていました。だが、桜田は芸能界の育ての親で同事務所の相澤秀禎(ひでよし)会長(故人)に否定したのです」(当時を知る芸能関係者)

 しかし、桜田は霊感商法に使われていた壺(つぼ)を高額な値段で相澤会長に売りつけたことで、うすうす会長は入信したと感じていたという。桜田は合同結婚式に新体操の山崎浩子さんらと参加した。

「桜田による霊感商法の被害者になった相澤会長は、合同結婚式に出席した桜田の芸能活動休止を決断。事実上、引退に追い込まれたのです」(当時のワイドショー関係者)

 その後、復帰話が浮上し本人もその気だったが、相澤会長は2013年5月に他界するまで「復帰するなら統一教会脱会と世間への謝罪が条件」とのスタンスを崩さなかった。そのため活動休止は続いたままだ。

 旧統一教会によって多くの家族崩壊が報じられている。一方で、桜田は「うちの家族は幸せ」と周辺に語っているというから、その言葉だけが唯一の救いか。

(本多圭)

うさぎとマツコの人生相談
週刊エコノミストOnline
Newsがわかる
政治・社会
くらし・健康
国際
スポーツ・芸能
対談
コラム