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2022年5月29日号
芸能 フジの「ポップUP!」低迷で伝統の「昼ドラ」復活話が浮上
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 坂上忍がMCを務めた昼のフジテレビ系情報トーク番組「バイキング」に代わって、4月からスタートした「ポップUP!」(以下、ポップ)。ところが1〜2%台という低視聴率にあえいでいる。

「初回は3・2%でしたが、その後、1%台にまで落ち込みました」(番組関係者)

 情報トーク番組から情報バラエティー番組に衣替えした「ポップ」は、同局の佐野瑞樹アナと山﨑夕貴アナが総合司会を務め、曜日パーソナリティーレギュラーとして髙嶋政宏、小泉孝太郎、三浦翔平、小倉優子らが出演している。

「木曜パーソナリティーに指名された髙嶋は4月に放送された4回のうち出演は1回だけ。舞台公演での欠席もあります。これは事前に分かっていたこと。いかにもずさんなキャスティングです。視聴者から〝出演しないなら降ろせ〟という声さえ聞きます」(別の番組関係者)

「バイキング」は、芸能人のゴシップや社会的なニュースを掘り下げていたのに対し、「ポップ」は情報を流しているだけのイメージが強く視聴率につながらないとの評がある。そのため、局内から「フジの文化だった昼ドラ枠を復活させよう」との声が上がっているという。

「東海テレビ制作のフジ系の昼ドラは1964年から16年3月まで約52年間、さまざまなテーマで放送された。中でも不倫ドラマは主婦層を釘(くぎ)付けにしました」(放送ライター)

「ポップ」テコ入れのため、フジとネットフリックスが制作した篠原涼子主演の配信ドラマ「金魚妻」の15分のスピンオフ(派生)作品を番組中に放送すると報じられた(仮題は「昼上がりのオンナたち」)。

「金曜日に1話15分で放送。スピノオフですから篠原は出ませんが、彼女を出演させたら高視聴率が見込めそうです」(番組スタッフ)

 情報番組にこだわらず、フジテレビは原点に立ち返ったほうが賢明かもしれない。

(本多圭)

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