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2022年8月21日号
金融 二匹目のドジョウとなるか!? みずほ銀がビル解体「記念品」
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 今、みずほ銀行の行員や主要取引先の間で話題になっているパンフレットがある。表題は「記念品販売のご案内」。

 東京・内幸町にある同行の「内幸町本部ビル」が近く解体される。

〈これに伴い、40年の歴史に対する愛着や感謝を形にして残したいという思いで記念品の作成を企画しました〉(パンフレット)

 同ビルの壁材などに使われている大理石を加工したものだという。

 日本建設業連合会のウェブサイトによると、「第一勧業銀行本店」として1980年に竣工(しゅんこう)した地上32階建ての超高層ビル。第一勧銀が2002年、富士銀行、日本興業銀行と合併してみずほ銀行が発足したことにともない「みずほ銀行本店」と改称した。同行の親会社、みずほフィナンシャルグループは04年、ビルを第一生命保険の関連会社に売却したが、内幸町本部として引き続き使用していた。ただ、昨年までに役割を終え、本部は現在は東京・大手町にある。

 NTTの不動産子会社、NTTアーバンソリューションズなどが今年3月に発表したプレスリリースによれば、跡地には28年度、地上43階建ての超高層ビルが建つ。オフィスやホテルなどが入るという。

 みずほ銀行の関係者によれば、記念品の販売には前例がある。16年、大手町の旧「日本興業銀行本店」を解体する際、外壁の石材などを記念品としたのだ。

「興銀OBは日本を代表する企業に天下った者が少なくありません。彼らが高価な記念品をこぞって買い込みました」(前出の関係者)

 内幸町本部ビルの記念品は8月末まで申し込みを受け付ける。旧興銀本店のように売れ行き好調となるか。

(森岡英樹)

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