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2022年2月 6日号
社会 氷川きよし歌手活動休止発表 演歌路線に反発も「引退ない」
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 歌うことが何らかの負担になっていたのだろうか。

 歌手氷川きよし(44)が1月21日、年内いっぱいでの活動休止を発表した。期限は決まっていない。歌謡界を牽引(けんいん)してきた氷川に何があったのだろうか。

 氷川は2000年、「箱根八里の半次郎」でデビューすると、すぐにスターダムにのし上がり、NHK「紅白歌合戦」には22年連続出場するなど、演歌の貴公子、演歌界のプリンスと称されるようになった。

 そんな氷川がなぜ休養に追い込まれたのか。氷川の所属事務所の関係者が明かす。

「氷川は、所属する長良プロダクションの先代社長の長良じゅんが発掘し育ててきました。2003年に社長が息子の神林義弘に代替わりしてから、氷川がビッグになりすぎていたこともあり、社長らのグリップがきかなくなっていました。長良プロダクションには演歌の先輩にあたる山川豊が所属していましたが、2020年暮れに独立してしまい、それから氷川の歯止めがきかなくなっていたのです」

 氷川と事務所の間で何か対立はなかったのか。

「事務所としては、女性ファンの多い演歌を中心に歌うことを望んでいたが、氷川は演歌以外のポップス路線も強く志向していた。この『対立』は以前から露見していました」(前出・事務所関係者)

 事実、19年と20年の紅白では、テレビアニメ「ドラゴンボール超」の2期オープニングテーマ曲「限界突破×サバイバー」など、従来にない激しいサウンドも披露していた。

 活動休止の期間は今後決めるという。氷川は今後、どうなっていくのか。本人は「リフレッシュする時間を作りたい」と語っているという。

「先代社長の死後10年にあたる今年、氷川は事務所の顔を立てて仕事をするでしょう。休養後、来年あたりには事務所を変わる可能性があります。ただ、このまま歌手を引退することはないでしょう」(前出・事務所関係者)

 武道館を熱狂させるきよし節が待ち遠しい。

(青柳雄介)

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