生活改善で認知機能が回復！話題沸騰の「リコード法」を徹底解説
認知症の大半を占めるアルツハイマー病は不治の病とされるなか、一つの治療法が世界から注目されている。米国の医師が提唱する「リコード法」である。アルツハイマー病の原因は日々の食事や生活習慣にあるとし、それらを包括的に改善すれば、認知機能は回復し、発症を防げる―というのだ。脳を守る生活習慣を徹底解説する。
うっかり物忘れをしてしまったり、人の名前が出てこなかったり......。記憶力の衰えを感じることは年齢を重ねるにつれ増えてくる。しかし、それらは、認知症が徐々に進んでいるサインの可能性もあるのだ。お茶の水健康長寿クリニック（東京都千代田区）院長の白澤卓二氏（61）は語る。
「認知症の原因疾患はいろいろありますが、そのうちの約7割は、アミロイドβ（ベータ）というたんぱく質が脳に蓄積して神経細胞が死滅してしまうアルツハイマー病です。この病気は、発症の20～30年も前、つまり40代くらいから静かに進行し、高齢になって認知機能の低下や記憶障害などの症状が表れて発病に至ることが分かっています」
