サンデー毎日

政治・社会
イチオシ
2019年10月 6日号
100歳超 センテナリアン7万人時代 健康長寿の秘密
loading...

100歳以上の人を「センテナリアン」「百寿者」と呼ぶ。今年、7万人を超えた。健康長寿の秘密は何か。1世紀(センチュリー)を生き抜いた大先輩の自宅を訪ねると、歴史の生き証人とも言うべき人生を拝聴することに。そして、驚くほど元気だった―。

「ひ孫に恵まれて幸せです。健康の秘訣(ひけつ)?頭と体をよく使うことです」

グレーのジャケットにノーネクタイ姿で現れた東京都江戸川区の笹岡武徳さん。1916(大正5)年生まれの102歳だ。11月で103歳になる。同い年の妻を73歳の時に亡くし、一人娘夫婦と同居している。孫3人、ひ孫9人は近所に住んでいて、毎日のように夕食を囲む。孫の菅原美嘉さん(38)がこう言う。

「とにかくよく食べますね。酢飯も好きで、手巻きずしにすると、お茶碗(ちゃわん)何杯分食べたかわからないくらい」

1日3食茶碗一杯の白いご飯、卵は毎日欠かさない笹岡さんに、好きな食べ物を尋ねた。

「肉、牛肉です。ステーキでも、すき焼きもいい。それに赤ワインがあると最高だけれど、だいたいはコップ1杯のビールだね」

笹岡さんは肉食だという。その横で祖父の気持ちを、美嘉さんがこう代弁した。

「テレビなどで健康にいいと仕入れた情報は試すようです。赤ワインは体にいいとか、最近は甘酒やコーヒーを買ってきてと頼まれることがあります。晩酌はコップ1杯。私が子どもの頃、お酒を飲んでいる印象はなかったのですが、少量のお酒は体にいいみたい」

孫の解説を聞きながら、笹岡さんは「うんうん」とうなずいた。

うさぎとマツコの人生相談
週刊エコノミストOnline
Newsがわかる
政治・社会
くらし・健康
国際
スポーツ・芸能
対談
コラム