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2021年4月18日号
展覧 リアルな「進撃の巨人」かも!? 東大医学部近代解剖図公開中
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 JR東京駅丸の内南口から徒歩約1分、JPタワーKITTE(千代田区)内の学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク(以下、IMT)」で、特別展示『からだのかたち――東大医学解剖学掛図』が3月6日から開催されている。

 IMTは日本郵便と東京大学総合研究博物館が協働で運営する施設。2013年に開館した。同大学が開学以来蓄積してきた学術標本を常設展示している。

 今回の特別展示は17年から始まった「インターメディアテク博物誌シリーズ」の第7回で、東京大学大学院医学系研究科・医学部所蔵の解剖学掛図を公開。「近代解剖図における人体の描画表現について再考する場」として、1年を通して手描きの掛図を約20点ずつ定期的に入れ替えていくという。

 現在見られる主要な展示物は「頭部の筋」(787×1234㍉)や「頭部の冠状断面」(788×1236㍉)など。いずれも洋紙に水彩で描かれている。

 一見して連想したのは人気漫画『進撃の巨人』の巨人たちだ。掛図は貴重な学術資料で漫画と比較することはできないが、『進撃の巨人』が間もなく完結することもあり、思い起こされた。

 掛図全体が制作された年代は、明治33(1900)年ごろから昭和35(60)年ごろの間と推定されるものの、正確な情報については調査中とのこと。誰が描いたのかについても、現時点ではわかっていない。1年間をかけての展示中に、さまざまな情報が明らかになってくる可能性もありそうだ。

 今回のように、1年を通して東大医学解剖学掛図を大規模に展示するのは初めて(展示入れ替え時期は、ウェブサイトで告知予定)。

 開館時間は11~18時(金曜土曜は20時まで開館。ただし変更の場合もあり)。月曜日休館(祝日の場合は翌日休館)。入館料は無料。会期終了日は未定。

(時田慎也)

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