「熟慮し、二人の関係を立て直す努力をしましたが、私たちは結婚生活を終わらせることを決めました」
5月3日、そうツイートしたのはビル・ゲイツ氏(65)と妻のメリンダさん(56)。ゲイツ氏は米マイクロソフトの創設者の一人にして、世界有数の大富豪だ。
1994年に結婚したのは、同社の従業員だったメリンダさん。当時は「ゲイツ氏は結婚してから急に服装があか抜けた」など、メリンダさんの内助の功を称賛する声が大きかった。二人は離婚理由について「人生の次の段階で、カップルとして成長できるとは思えなくなりました」とした。
5月9日付の米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』(電子版)が真相に踏み込んでいる。同紙の取材によれば、〈メリンダさんは二人の関係が「修復不能になった」とし、2年ほど前から離婚弁護士に相談していた〉。記事はさらに驚くべき事情に言及する。
〈二人の慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」の関係者や元従業員によれば、メリンダさんにとって心配事は、ゲイツ氏が性犯罪容疑で起訴されたジェフリー・エプスタインと付き合いがあったことだ〉
表向きは成功した実業家と見られていた人物。2008年、未成年者を買春するなどしたとして、実刑判決を受けて服役。19年には別の性犯罪容疑で逮捕され、拘置所に勾留中に自殺した。
トランプ前大統領、クリントン元大統領ら多数の著名人と交遊があり、大スキャンダルになった。先の記事によれば、ゲイツ夫妻は13年にエプスタインと会ったことがあるという。19年には米紙『ニューヨーク・タイムズ』がゲイツ氏とエプスタインが複数回会ったことを報じている。
離婚裁判でゲイツ氏の〝意外な素顔〟が明らかになるのか。
(土方細秩子)